Story13 ページ19
もうすぐ、本番が始まる。
今私は、巨人カラーを意識した薄いオレンジ色の衣装を身に纏い、スタンバイしている。
選手のアップも兼ねて、ダンスのパフォーマンスが先に行われるのだ。
「ふぅ。」
深く、大きく呼吸をする。
『今日のオープン戦、始球式に花を添えるのは、AAー!!!』
司会の方が私の名前を呼び、こちらにはけてくる。
そして、私は、入れ替わるようにして、ドーム中の歓声を聞きながら、設置していただいた簡易ステージへと向かって、グラウンドに飛び出していった。
途中で、片手側転・バク転を決め、いっそう大きくなる拍手と音楽に乗せてステージの上のマイクを持つ。
こんなに大勢の前で歌ったことがあっただろうか。
でも、心地よい程度の緊張と不思議なほどの落ち着きによって、
力強くてメッセージ性を重視して作った自分の曲を、私らしく、そして最高のパフォーマンスとして披露できたと思う。
いい調子でスタート出来て良かったとひと安心する。
一曲歌い終わり、音楽が止むと、
わぁぁああ!!!という大きな歓声が沸いた。
『ありがとうございます!……今日、始球式にお呼びして頂きました、AAです!よろしくお願いします!!!』
たくさんの方の笑顔と応援を受けて続ける。
『次は、私の本職でもあります、ダンスを続けてご覧ください!』
マイクを元のスタンドへ戻し、位置に着く。
私だけのステージが、始まる。
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Sky(プロフ) - 匿名さん» ありがとうございます!とっても嬉しいです!!更新、頑張りますね。 (2017年5月13日 19時) (レス) id: 4b7fd3f8d2 (このIDを非表示/違反報告)
匿名 - 坂本選手も山田選手も大好きなので、どんなお話になるのかとても楽しみです!更新頑張ってください! (2017年5月13日 17時) (レス) id: 7fe63a1c29 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:Sky | 作成日時:2017年5月13日 16時