青空と雨空【F.Tatsuya】 (ページ6)

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翔「あ、お前なにやってんの？」
「こんな夜遅くまで」

『別にお兄ちゃんに関係ない、そういうお兄ちゃんはどこに行ってたの？』

翔「関係あるんだよ笑迎えに行ってこいって言われたんだよ」

駅からくるりと身体の方向を変え、振り向いてみるとお兄ちゃんが立っていた

迎えに来たと言ったお兄ちゃんと二人で並んで家へ帰る

一方的にお兄ちゃんが喋り続けてたけど…

母「暗くなるまで図書館で勉強してたの？」

『うん、ちょっと勉強教えてた』

翔「は？！誰とだよ！！男じゃねぇよな？！」

『ご飯食べてお風呂入ったらもう寝るから』

母「はいはい笑翔太、過保護なのはいいけどうざがられない程度にね笑」

翔「あ！ちょ、逃げんなよ！」

うるさいお兄ちゃんを置いて私は食卓へ向かった

絶対お兄ちゃんに男の人に教えてるなんて言ったらめんどくさいことになると予測して何も言わないと決意した

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「Aちゃん、学校楽し？」

『え、なんですか急に』

昨日と同じように私の学校へ来た後、昨日と同じように図書館へ来た

黙々と勉強をしている最中にいきなり肘をつきながらこちらを見てきて質問を聞いてきた

『深澤くんこそ、どうなんですか？』

「え～俺？笑俺はね～楽しいよ？周りバカばっかだけどね笑」

『周りに女の子沢山いますしね…』

ぼそっと吐いた言葉に深澤くんが反応した

少しだけ楽しそうな気がした

周りにたくさんの友達がいて毎日が楽しいだなんて私には絶対無理

っていうかすることができない

「ん～笑Aちゃんは？どうなのよ笑」
「学校楽しい？」

『…楽しいと、楽しくないで言ったら…楽しくは…ない、です…』

「あ～ちょーかぁいい//」

『え？』

「あ、ううんなんでもない笑」

一度反対方向を向いて顔を隠した深澤くん

ぼそっと何かを言ったけど何を言ったか分からず首を傾げるとなんでもないと誤魔化された

「Aちゃん友達は？」

『…いません…』

「じゃあ俺が初めての友達？笑」

『そう、なります…』

「んはっ嬉しいなぁ笑」

甘い顔して笑った深澤くんが不覚にも可愛いと思ってしまった

なにこれ、恋してるのかな？

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