青空と雨空【F.Tatsuya】 (ページ36)

今日:3 hit、昨日:11 hit、合計:82,693 hit

36 Fukazawa ページ36

・

翔「あ、やっぱさっきのなしで」

「なんでよ笑」

翔「深澤くんには言わないでねって書いてあるわ笑」

以外にも可愛いA、電話かけなかっただけで心配してくれるって優しくない？笑

翔「…仕方ねぇから住所教えてやるよAには申し訳ないけど…」

「お！まじ？」

住所を紙に書いて渡してくれた翔太

結局優しいんだよな翔太も、やっぱ兄妹似るもんなのかね

翔「そこの505な」

「やっぱなべ優しいわ、ありがとう」

翔「お前のためじゃねぇからな！Aのためだから！」

そう叫んだ翔太を横目に俺はスタッフさんに呼ばれて行った

時刻は20時30分

予想通り早く上がれた

それから急いでタクシー乗って、住所伝えて、ただひたすら車に揺られるだけ

こういう時って信号待ちしてる時間さえ惜しくなるよね

「ありがとうございました！お釣りいらないんで！」

デビューしてからこんなことも言えるようになった、ちょっと言ってみたかったってのもある

時刻は21時00分

急いでエレベーターのボタン連打して

505号室まで向かう

時刻は21時05分

『え、ちょっと！深澤くん？』

インターホンを鳴らすとこれから寝るであろう部屋着で出てきてくれたA

「はぁ…はぁ…ちょっと待ってね…」

『と、とりあえず中に』

促されるまま玄関まで入ったけど、え、これ入っていいの？

無防備すぎません？うちの元カノ

『な、なんで？会わないってこの前…』

「あれ、嘘、本当はめっちゃくちゃ会いたかった」
「10月って言ったけど我慢できなくて」

『久しぶりに余裕ない深澤くん見た』

「ねぇ、いつになったら呼んでくれんの？辰哉くんって」

『え、あ…その…』

あたふたし始めた彼女が可愛くて抱きしめてあげた

嫌がらないってことは勘違いしてもいいよね？

「A、ずっと好きだよ？これからも好きでいさせてくれる？」

『え、えっと…でも、深澤くんは芸能人だし』

「だから？」

『私とは合わないというかなんというか…』

「いいけど別に、合わなくたって、俺はAがいるだけで充分だから」

『嫌いになろうと思ったのに…なれないよ…辰哉くんのせいで…』

「ふはっやっと辰哉くんって言った」

『え、嘘っ』

「まじで大好きだよ？」

・