青空と雨空【F.Tatsuya】 (ページ29)

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29 Fukazawa ページ29

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「で、外堀からって何よ」

あべちゃんと翔太が共感しているのを横目になんの躊躇も無く、その間に割って入った

翔「近づきすぎなんだよ、ふっかは」

阿「簡単に言えばふりだしから？みたいな」

「え、ふりだしって…俺がAと初めて会った時に戻んの？」

阿「まとめちゃったらそうなるね笑」

え、外堀ってそういう事？一からやり直しって言ってるようなもんよ

え、待ってめっちゃ嫌なんだけど、ここまで築いてきた俺とAとの関係はどうなんのよ

めっちゃ悔しいんだけど

宮「電話からとか、メールとかからでも十分Aちゃんには近づけるんじゃない？」

翔「あ、でも連絡先知ってんの？ってかLI〇Eはブロックされてんだろ？笑」

「そうなんだよ、そうなんだよ…連絡先はスマホ変えてもそのままデータ引き継ぎで入れてるけど…今あの番号か分かんねぇし」

翔「どっかの機会でAに聞いといてやるよ」

電話ね、そうだね、電話があったわ

外堀からって電話のことかよ笑、要はAを電話で落とせばいいんでしょ

そんなの簡単よ笑

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翔〈連絡先変わってたわ笑これ、あいつの番号〉

正月明けの日、マネージャーが掴み取った休みを使って久しぶりに実家に帰ってきていた

すると急に震えたスマホに文字が映し出された

その文字と共に番号も送られてき、慌てて家の外に出てその番号に電話をかける

翔太への返事もそっちのけで、外の寒さなんて知らないように

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