松村さんの彼女さん (ページ38)

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youside

「A～早くして～」

『え、ちょっと待って～』

玄関で飛び跳ねながら名前を呼ぶ彼に、最近、旅行行かない？と言われた

特に断る理由も無いし、一日中家にいるよりかいいかと思い、OKをだした

『そんな急がなくても良くない？笑』

「まぁまぁ、いいのよ、早く行ってなんぼでしょ？」

『電車待つ時間長くなるよ』

「意外とピッタリかもよ？」

『あ、タクシー来たよ！』

「話を最後まで聞きなさいよ笑」

二人でタクシーに乗り込み、駅までお願いした

タクシーで特に会話もなかった、ていうか、北斗が一人淡々と話してた、私はそれに相槌を打ってるだけ

『ねぇ絶対早かった』

「いや、早くない」

『あと15分は寝れたね』

「そんなこと言わないでよ～」

『ふふっうそうそ笑電車来るまでどっか椅子に座っとこ？』

朝早かったのもあり、駅内は、人が疎らだった

二人で椅子に座って話していると、あっという間に来た電車、二つ横並びになっている電車の椅子に座った

「ちょっと、何する気よ」

『え、写真撮る』

「うわ、あの今どきのアクスタ並べて写真撮る～みたいな？」

『そんなこと言うんだ、せっかく北斗と北斗を撮ろうと思ったのに』

「どういうことよ笑」

『え？笑ほら！北斗と北斗！』

北斗のアクスタを出して、北斗の顔の横に並べる

「やぁめなさいよ笑」

呆れながら、顔の横に持っていったアクスタを手でどかした

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