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「ただいま〜」
雨の中茹だるような重い足取りで帰ってきた深澤さんの家
勢いよく玄関のドアを開けて決して先に入らず、私が入るまで扉を開けておいてくれる
『ご飯、作りますね』
「ごめんね、ありがと」
それから私は夕食を作り、深澤さんはリビングのテレビの前にある机で仕事を始めた
「…そんなに見てきたら俺穴空いちゃうよ？笑」
夕食を作り終わって、パソコンと睨めっこをしていた深澤さんを眺めていたら
振り返って見てたの知ってましたっていうぐらいの言葉をかけてきた
「ご飯できた？」
『…はい』
うまそ〜と言うと、かけていたメガネを取ってダイニングテーブルへ向かってくる
「Aちゃん、やっぱ一ヶ月一緒に帰れないわ、ごめん」
『全然、何とかして帰るので』
「なんかあったら連絡してね？」
多分大丈夫、うん、一人で帰れるはず…
迷ったら迷ったで、その時だ
「俺仕事してるけど、好きなようにしてていいからね」
ご飯も食べ終わって、お風呂も入って、どうしようか悩んでいると
またメガネをかけた人がやってきて、閉じかけのパソコンを開いた
『あ、珈琲置いときますね』
「ん、あんがと」
一人だけ寛ぐ訳にも行かず、パソコンの近くに珈琲を置いた
あと、何すればいいか思いつかなかったため、珈琲を置いた成り行きで隣に座った
成り行きで座ったはいいものの、ちょっとだけ横にずれた
スマホ見たりさっき一緒にいれた珈琲を飲んだり、無言の時間が少々流れた
「あ〜Aちゃん！」
『え？はい…』
「俺さ、仕事辞めていいかな？笑」
『え…辞めないでください』
いきなり何を言い出すかと思えば仕事を辞めたいらしい
「だってさぁこんなのやれるかっての」
『…今、何やってるんですか？』
「んっとね、大きな案件よ」
『難しそうですね…』
「でしょ？家でやることじゃないんだけどね…」
伸びをして上に突き上げた腕を私の腰に巻き付けた
そしていつものように肩に頭をのせる
「俺さ、これでもかってくらいAちゃんのこと好きなんだよね」
動揺を隠しきれず、目をぱちぱち瞬きしてしまう
深澤さんからは見えていないと思うけど、結構さっきの言葉は心臓にくる
「俺だけ一方通行なのかな？」
そう呟いた言葉は、私には聞こえなかった
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るな(プロフ) - そうでしたか、お2人が幸せになってくれたらいいなと思います。続き楽しみにしております。 (2022年8月15日 0時) (
レス) @page40 id: c691eeba4c (このIDを非表示/違反報告)
チョコ(プロフ) - るなさん» コメントありがとうございます！少しドロドロしたものも混ぜてみたくなったもので…笑 (2022年8月12日 23時) (レス) id: 8fca653651 (このIDを非表示/違反報告)
チョコ(プロフ) - 雪姫さん» コメントありがとうございます！更新遅めですが、これからもよろしくお願いします (2022年8月12日 23時) (レス) id: 8fca653651 (このIDを非表示/違反報告)
るな(プロフ) - お話楽しみに読ませて貰っています。どのお話にもこういう性格クズな怖い女性っていますよね。邪魔しないであげて欲しい、2人の幸せを見届けたいです笑笑続き楽しみにしております。 (2022年8月11日 19時) (レス) @page33 id: c691eeba4c (このIDを非表示/違反報告)
雪姫 - 面白いです。良かったですよ。私も小さな職場ですけど、できるですが〜ができるですかね。続き待ってます。 (2022年8月9日 2時) (レス) @page23 id: 2fedfb09fc (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：チョコ | 作成日時：2022年8月4日 19時
