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『んっ…』
カーテンからさす朝の光で唸り声を上げながら目が開いた
半開きの目で寝返りをうてば、明らかに違う人の感触が…
状況が把握出来ないままぼーっと眺めているうちに昨日のことが脳裏に浮かび上がってくる
それから数秒して今の現状が分かってくる
「…っん…」
『わっ…』
私の目の前にある胸板がもっと近くになって
腰にあった手の力で抱き寄せられる
多分この状況で私が足掻いたところで彼を起こすこと間違えない
何も策が浮かばないまま彼の腕の中に大人しく収まっていた
『…待って、時間…』
かろうじて手の届くところにあったスマホで時間を確認すると
9時00分の文字が
うちの会社は9時30分までに間に合えば遅刻とはならないが、大体の社員が8時30分ぐらいには会社にいる
『…深澤さん、深澤さん！』
「ん…何？」
顔を出して深澤さんの肩を叩くと、開かない目で返事が返ってくる
『じ、時間が！』
「…何時？…」
『9時です、あ、1分経ちました！』
「え〜いいじゃん、遅刻しよ二人で」
時間にルーズなのか遅刻しようと言い始め、怒った私が深澤さんの腕の中でモゾモゾ動き出す
「え、急に動き出さないでよ」
『遅刻は、したくないので…』
「もう、分かったから笑起きるから」
やっと動き出した彼が起き上がる
それにつられて私も起き上がると、おでこに軽めのキスをされ
寝室を出ていった
数秒固まってしまったが、時間をもう一度確認して私も寝室を出た
「どう？俺目開いたでしょ」
『…自慢してる場合じゃないです』
「もう着替えたの？」
着替えてバックの中に必要なものを入れていると、洗面所でコンタクトなど入れ終わった深澤さんが出てきた
それに変わるように洗面所へ行き、歯磨きなどをしていく
「…Aちゃん、ネクタイ結んでくんない？」
ネクタイを結べばいつもの深澤さんが出来上がる
渋々結んであげていると、深澤さんの口が動き出した
「俺さ、ネクタイ結ぶの苦手なんだよね笑綺麗にできたと思っても会社に行ったら女の子達に曲がってますよって指摘されんの笑」
『そう、ですか…』
まさか彼の口から女の子達の話が出てくると思わず、なんとも言えない気持ちになりながらネクタイを結ぶ
『はい、出来ました…では、私もう行くので』
「早っ笑」
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るな(プロフ) - そうでしたか、お2人が幸せになってくれたらいいなと思います。続き楽しみにしております。 (2022年8月15日 0時) (
レス) @page40 id: c691eeba4c (このIDを非表示/違反報告)
チョコ(プロフ) - るなさん» コメントありがとうございます！少しドロドロしたものも混ぜてみたくなったもので…笑 (2022年8月12日 23時) (レス) id: 8fca653651 (このIDを非表示/違反報告)
チョコ(プロフ) - 雪姫さん» コメントありがとうございます！更新遅めですが、これからもよろしくお願いします (2022年8月12日 23時) (レス) id: 8fca653651 (このIDを非表示/違反報告)
るな(プロフ) - お話楽しみに読ませて貰っています。どのお話にもこういう性格クズな怖い女性っていますよね。邪魔しないであげて欲しい、2人の幸せを見届けたいです笑笑続き楽しみにしております。 (2022年8月11日 19時) (レス) @page33 id: c691eeba4c (このIDを非表示/違反報告)
雪姫 - 面白いです。良かったですよ。私も小さな職場ですけど、できるですが〜ができるですかね。続き待ってます。 (2022年8月9日 2時) (レス) @page23 id: 2fedfb09fc (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：チョコ | 作成日時：2022年8月4日 19時
