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「俺の奥さんには勝てないなぁ笑」
頭をポンポン撫でながら薄ら笑った彼を見てになにか込み上げてくる
「…え?笑なぁんで泣くのよ笑」
鼻を啜る音が聞こえたのか身体を離して微笑みながら涙を拭ってくれる
『だって…辰哉くんが、何も言ってくれないから…』
「んは、ごめんって笑」
涙を拭ってくれている腕を掴めば呆れたように笑う
「ほら、グラタン作ってくれるんでしょ?」
『今日、なんでも言って…辰哉くんの近くにずっといるから…』
ちょっとだけ辰哉くんみたいに余裕があるようにしてみたかったけど…
それは無理だから、自分に出来る精一杯を彼に尽くす
「そ?嬉しいなぁ笑」
『…妻として、精一杯頑張るので…』
「…充分頑張ってるよ笑」
やっぱ辰哉くんには勝てない
余裕そうな言葉ばっかりで…
『…グラタン作ってきます…』
完全敗北となった私は諦めてキッチンへと向かった
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「え〜ちょー美味そうじゃん」
食卓へ着くなり一緒に食器を並べて手を合わせた
「あ、なんでも聞いてくれるんでしょ?」
『…うん、あ、何かある?』
突然喋りだしたと思ったらさっきの事だったから思わず身構える
「今日さ、一緒にお風呂入ろうよ」
『…っと…え?』
「なんでも言っていいんでしょ?笑」
『うん、そうだけど…』
予想外のお願いに言葉が詰まってしまった
なんでも聞くと言った手前、嫌だとは言いずらく、私に出来ることがこれぐらいしかないから…
「A、おいで?」
二人で脱衣所を出ればいつものようにソファに座り、足の間に私を促す
「俺の乾かし方プロかってぐらい上手いっしょ笑」
髪を乾かし終えるとカチッと音を立ててコードをぐるぐる巻きにして机にドライヤーを置いた
『…はい、いっつもサラサラです、髪』
「んは、でしょ?笑」
足の間にいるのがなんだか心地好くて、その場から動かないでいると
急に頭を後ろに持ってかれた気がした
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作っていた作品消しちゃってすいません💦
納得いかないところばかりで、その状態で続けたくは無いと思ったので、独断ですが消させていただきました…
目黒さんの喋り方めっちゃくちゃ捉えにくくて、別人になりかけてました…笑
今度は!
結局戻ってくる深澤さん作品ですので!少々お待ちを!
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作者名:チョコ | 作成日時:2022年9月18日 15時