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クリスマスの夜は君と/クリスマス限定 ページ13




クリスマスということで、クリスマスに因んだお話をひとつ出させていただきます!

今まで出てきたお話とは何の関係もない短編になっていますので、楽しんでいただけると嬉しいです!


𓂃◌𓈒𓐍𓈒






寒い冬




一歩街へ踏み出せば赤と緑に覆われ




聖夜だなんだと賑わっている




特に並木道では恋人達が肩を寄せ合いイルミネーションを楽しんでいる




元々今日は家から出ない予定で、なんで出たのか後悔した




ひとつの理由としてはお酒が無くなったから




この寂しい気持ちはお酒で流してしまうしかないと半ばやけくそになって




昼間っから程よいペースで飲んでいた




強い方だからあまり酔ってはいないが、少しだけ頭がぼーっとするくらい




「ありがとうございました〜」




酔い醒ましにちょっと遠いコンビニまで歩いた




ここに来るまでに虚しさが数回襲ってきたが…




白い息を吐きながら自宅へ到着した




買ってきたものを袋から出し、テレビのリモコンを押した




この時期になれば特番だったり歌の何時間スペシャルとか




今日は歌の番組らしい




「続いてのアーティストはSnowManの皆さんです!」




司会の人の声と同時に複数人の男性が出てくる




不意に首に掛けたネックレスが揺れた





_______







「じゃーん、これどうぞ」


『なに?これ』





数日前、久しぶりに家に来た彼が高そうな箱に入ったものを手渡してきた




受け取って開いてみれば




最近彼等がアンバサダーに就任していたブランドの高級なネックレス




『…めっちゃ高そう…』


「値段聞いとく?笑」


『…やめとく…笑』




二人並んで座るソファは数ヶ月ぶりで




嬉しいはずなのに、涙が今にも出てきそうで怖い




「早いけど、クリスマスプレゼント、俺25日一緒に居れないから」


『うん、ありがと…』




何の気なしに喋って、笑う彼を見るともっと泣きそうになる




『じゃあ、私も、どうぞ』


「おお笑俺が好きなブランドのやつじゃん」




彼に似合うの探して




そういえばここの好きだったなって遠い昔の言葉を思い出して




高いけど、今の彼に見合うものを付けて欲しかったから死にものぐるいで仕事して




やっと買えたもの




「てか高かったでしょ?」


『…値段聞いとく?笑』


「やめとくわ笑」




束の間の時間を楽しんだ










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作者名:チョコ | 作成日時:2022年9月18日 15時

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