・ ページ2
・
「行っちゃったね」
『ですね笑…』
「さぁ、今年はどんな子が入ってくるかな」
『ふ、不倫、しないでくださいよ』
「ふはっする訳ないじゃん笑どれだけ好きだと思ってんの?」
昔は女癖が悪いって有名だったから念を押した
最後の言葉に私の方がトドメを刺されたけど…
「じゃ、終わったらそっちに迎えいくから」
『はい、ありがとうございます』
「ん」
それから全く違う方向にどちらも歩き出した
_______
橋「Aちゃん、食堂やばい事になってるよ?」
部署に着くなり新入社員の紹介をされ、私は教育係ではないため、自分の仕事に取り掛かった
昼食を取ろうかと席を立った時、橋本さんが駆け寄ってきた
『な、なんでですか?』
橋「なんか、深澤目当てっていうか…9人目当てっていうか…」
その言葉に勘が働いた
恐らく久しぶりに立ち休憩の場所から食堂へ出向いたのだろう
辰哉くん含6人が
それで、その中に加わったのが目黒くんと康二、それからラウールくん
そりゃ新入社員の子は気になるよね、あんなにかっこいい人達なんだから
『じゃあ、食堂行かない方がいいですかね?』
橋「助けてあげたら?あいつら」
『…た、助けるって…』
橋「めっちゃ困ってそうだったんだけどなぁ…笑」
ちらちら横目で見ながら喋りかけてくる橋本さんに痺れを切らし
泣く泣く食堂へ行くことに
来てみれば案の定、ひとつのテーブルに十数人の女の子の姿
「あ〜…ごめん、俺結婚してんだよね…」
「それでも大丈夫です!」
全然大丈夫じゃないよ、それ不倫に値するよ?
角の柱から顔を覗かせれば気だるそうにしている渡辺さんや目黒くん
気まずそうな笑顔の阿部さんや宮舘さんまで
可哀想になってきた
向「なんや?そんなに俺らのこと好きなん?分かってるねぇ」
ラ「ちょっと、康二くん」
目「康二、調子のんなよ」
向「…なんかごめん」
でもやっぱりあの中に入っていく勇気残念ながら持ち合わせていない
渡「あぁ〜もう、うざいんだけど」
阿「ごめんね?ご飯食べさせてくれないかな…」
食事もままならない状況にため息が出た
橋「ほら、行きなさいよ、私が妻だって」
『流石に多すぎます…』
橋「大丈夫、深澤ならAちゃんのこと一番に優先してくれるから」
そう言われ柱から出てきたはいいものの、どうすればいいのか
683人がお気に入り
この作品を見ている人にオススメ
「SnowMan」関連の作品
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:チョコ | 作成日時:2022年9月18日 15時