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社長が部屋を出て行ったあと、お母さんもお父さんの元へ帰っていった
代わりに入ってきたのは迷惑をかけたであろう渡辺さん
渡「お前、退院したら俺の下な」
『…へ？』
唐突の言葉に間抜けな声が出て、慌てて口を両手で覆った
渡「だから、退院したらお前は俺の専属秘書に戻んの」
『な、なんでですか？』
渡「ふっかに頼まれた、Aのことお願いって」
『で、でも…私は深澤さんの…』
渡「元は俺の専属だろ？」
信じられなくて、もう異動はしないと思ってた
秘書の異動なんて珍しいことだから
『…っ…』
渡「心配すんな、ふっかは帰ってくる」
『またってあるんでしょうか…』
あの時の社長はどこが儚く、今にも消えてしまいそうだった
また来る、また彼は私の元に来てくれるのだろうか
少しの期待とほんのちょっとの心配
どっちに傾くのかな？
渡「今は、自分のことだけ考えろ、そしたら一日終わってるよ」
『自分のことだけ考えるのなら仕事したいです』
渡「ふはっめっちゃおもろいじゃん笑」
面白くないですって言葉を紡ぐと、頭に手がのった
渡「お前、ずっと社長のつもりかよ」
『えっと…』
頭に手がのったと思えば、呼び方について文句を吐かれた
渡「旦那だろ？下の名前で呼んでやれば」
『社長は、社長なので…』
渡「これからお前は俺の下だろ？俺が社長って言われる立場なんだよ」
『で、ですね…』
今更名前呼びなんて、自信もってできる訳ない
渡「分かったか？普通に、自然な流れで名前呼びに持ってくんだよ」
渡辺さんからレクチャーを受け、いつどのタイミングで言うべきか教わる
『な、なんて言えば…』
渡「ほら、辰哉くんでも辰哉さんでも何でもいいだろ」
散々レクチャーしてきたくせにさっきの返答適当じゃない？
『適当ですね笑』
渡「ふっかはなんて呼ぼうがAが言うなら喜ぶよ」
呆れ顔して言葉を紡いだ渡辺さんはやっぱり友達思い
こうやって、社長の好みも全部分かってるんだもん
渡「はい、練習」
『え！ここでですか？！』
渡「そうだよ、俺がふっかだと思って」
『無理があるんじゃ…』
渡「俺深澤辰哉だから」
考えを曲げる気はさらさらないらしい
深澤辰哉だと言い張った渡辺さんを仕方なく向く
『た、辰哉さん』
渡「…いいじゃん、グサって刺さる」
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ひよこ(プロフ) - Web版でやってみたら見れました！ありがとうございます！！これからも作品楽しみにしてます！ (2022年12月11日 17時) (
レス) id: 319ea55b20 (このIDを非表示/違反報告)
チョコ(プロフ) - ひよこさん» 私の作った作品が全部ある作品ページに飛んでいただけるとあるかと思いますが、R18設定にしているので、もし見れない場合はWeb版の占ツクに飛んで設定変えた方がいいかもです！ (2022年12月10日 19時) (レス) id: 8fca653651 (このIDを非表示/違反報告)
ひよこ(プロフ) - 番外編はどうやれば見れますか？？ (2022年12月10日 15時) (レス) @page37 id: 319ea55b20 (このIDを非表示/違反報告)
チョコ(プロフ) - れにょんさん» コメントありがとうございます！ぜひぜひお話読んでみてください！ (2022年9月18日 19時) (レス) id: 8fca653651 (このIDを非表示/違反報告)
れにょん(プロフ) - チョコさんのお話初めて拝読してます！難が続くんですね、スカッとしたいです！他の作品も読んでみようと思います。 (2022年9月18日 17時) (レス) @page17 id: 72b503e088 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：チョコ | 作成日時：2022年9月7日 2時
