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カツカツとヒールの音がフロアに響く
翌日、嫌でもやってくる次の日に気合いを入れて家を出た
「Aさん、おはようございます」
『おはよう』
「今日は社長と来てないんですか？」
『…うん、出るタイミングが違くて笑』
後輩、同期、先輩、部署、というかこの会社全体を騙してる
表上隠れて付き合ってた"設定"で、やっと結婚したということになっている私達
だからよく、茶化されることが…言わば仮面夫婦
「質問攻めにしないでよ笑うちの妻を」
後ろから腰を抱き寄せられ、肩に顎がのった
その感覚で誰だかすぐ分かる、こんな事何回もあるから
"会社"でね…笑
「しゃ、社長…」
「おはよ〜」
『社長、来てたんですね』
「ん、さっき着いた」
『そうですか…笑では社長室に…』
後ろにいる彼に語りかけると、腰にあった腕は解かれ、その代わりに私の前へ本体が来た
その後ろを私が歩く、秘書ってこの位置でしょ？
『こちら、今日のスケジュールとなっております』
「ん、あんがと」
スケジュールが書いてあるバインダーに挟まった紙を渡すと
素っ気ないいつもの返事が返ってくる
『この後役員会議ですので、出席を』
「…りょーかい」
『では、失礼します』
それから社長に背を向け、コツコツヒールの音を鳴らしながら社長室を出た
部屋を出たら社長室の近くにある秘書専用のデスクで次の仕事を始めた
＿＿＿＿＿＿＿
「A、今日の食事会、一緒に出て」
部屋から秘書を呼べるボタン、それを押され、部屋に入ると
今日、夜からある渡辺さんとの食事会に一緒に来いと
一丁前に名前だけ呼び捨てしてくるところは気に食わない
私は変わらず社長なのに
『な、なんででしょうか…御友人の渡辺さんとですよね？』
「翔太が連れて来いってさ」
『そうですか、分かりました』
社長の言うことは絶対、どれだけ無理言われたって極力全部に承諾してきた
食事会に関しては渡辺さんの要望だけど、あちらもあちらで色々と事情が折り重なっているから
『他になにか用はありませんか？』
「大丈夫、いいよ、下がって」
『分かりました』
後は笑顔を絶やさず、社長の前では当然の事
何か言われて嫌な顔をすれば秘書としての信用が落ちるから
と言っても彼の元に仕えて四年目に突入したけど
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ひよこ(プロフ) - Web版でやってみたら見れました！ありがとうございます！！これからも作品楽しみにしてます！ (2022年12月11日 17時) (
レス) id: 319ea55b20 (このIDを非表示/違反報告)
チョコ(プロフ) - ひよこさん» 私の作った作品が全部ある作品ページに飛んでいただけるとあるかと思いますが、R18設定にしているので、もし見れない場合はWeb版の占ツクに飛んで設定変えた方がいいかもです！ (2022年12月10日 19時) (レス) id: 8fca653651 (このIDを非表示/違反報告)
ひよこ(プロフ) - 番外編はどうやれば見れますか？？ (2022年12月10日 15時) (レス) @page37 id: 319ea55b20 (このIDを非表示/違反報告)
チョコ(プロフ) - れにょんさん» コメントありがとうございます！ぜひぜひお話読んでみてください！ (2022年9月18日 19時) (レス) id: 8fca653651 (このIDを非表示/違反報告)
れにょん(プロフ) - チョコさんのお話初めて拝読してます！難が続くんですね、スカッとしたいです！他の作品も読んでみようと思います。 (2022年9月18日 17時) (レス) @page17 id: 72b503e088 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：チョコ | 作成日時：2022年9月7日 2時
