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あれから数日。
とくに変わったこともなく、ただただ同じ日を繰り返すだけで
何にも変わったところなんて無い。
一瞬、カッコいいと思ったのも突然のことだったからだと思えば納得がいく位にあの人のことも全く考えていなかった
……はず。
「あ…」
「お、いたいた！
今さ、友達が怪我でバスケできないから補欠さがしてたんだよ」
怒られそうだから言わないけど、部活でもないただの遊びに、そんな本気になること無いんじゃないかなって言うのが本当のオレの気持ち。
「はあ、、？」
「だからさ、お前のことさがしてたんだよ。
ずっとこっち見てるだろ？…一緒にやりたいのかなぁって。」
「いや、見てませんけど…」
第一、体育がそんなに得意じゃないから。
できない訳じゃないけど、好んでやるものでもない。
「うそ？！いや、あれは見てるよ。
…いや、オレが逆に見てんのか？
…ま、いいや。オレ薮宏太だから、好きなように呼んで」
「…八乙女光です」
「おっけ！光ね」
じゃあ、こっちだから！なんていきなり手を引かれて、いつも薮がいるコートへ。
(なんか先輩って感じがしないから、ここはもう呼び捨てでいいかなとか思って)
「君が光くん？」
「…はい」
コートの方に行くと、いつもは見えない死角に座っていたらしい。
茶髪のフワフワした髪をした、おん……
「言っとくけど、オレ男だから。
光くんとは同い年だよ。俺は理系だからなかなか会わないけど」
偏見だったらしい、男だって。
…いやいや、可愛すぎないか
「あの、なんでこんなところに座って…」
「だって、あっこにいるヤツ」
そう言いながら、その子が指した先には
「あ、前にボール飛ばしてきた人…！」
「そ。あれ、俺の彼氏なの。…ごめんね、あの時」
「いや全然……ん？」
「ん？」
「今、彼氏って…」
「そーだよ！俺は伊野尾慧、あの人は�睫斃彩蕁�
カッコいいからって取らないでね？」
無論、同性愛と言うものをバかにする気は更々ない。
むしろ恋愛できていいな、と思うばかりだ。
でも…
「取らないけど…。なんでそんなにニヤニヤしてるの？」
「だって、光。薮に手捕まれたときからずっと耳が真っ赤なんだもん」
"体は正直だね"って、言い方ってものがあるだろ！
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作者名：み。 | 作成日時：2022年2月28日 17時
