空いたココロ。【TH】 (ページ3)

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…ああ、何がいけなかったのだろう。

そんな事をひたすら考えていると

ガタッ

『そこの可愛いヌナ、隣座っていいー？？』

そう言って誰か隣に座ってきた。

「……グク。何が可愛いヌナよ。」

マスターが心配して弟のグクに

電話かけてどうやら迎えに来てくれたらしい。

『はいはい、もう飲まないよ～！帰るよ～！』

そう言って私のお酒を無理矢理奪う。

「まだ飲み足りないの～！！離してよー！！」

『もぉ～！ヤケ酒はカッコ悪いよ！』

その後ずっとグクと言い合いになって

いつのまにか疲れ果てて

その場で私は寝てしまった。

『もぉ、全く！……マスターすみません、
　ヌナが迷惑かけてしまって…。』

「いやいや！全然だよ！
　……Aさん、
　相当ショックだったんだよ…。
　きっと心の傷は深いよ…。」

『……全く、困ったヌナだ。』

私の目から一粒の涙がこぼれ落ちた。