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五「高校何年生?」
「高校三年生です」
五「いつから視えるの?」
「物心ついた時には…」
いやこの話、朝もしたな!!!
ていうか、この…五条さん?
怖いんだけど…オーラがすごくて、振り返ることが出来ない。
とりあえず、横にいる伊地知さんを見て五条さんと話す。
五「ねぇ、A」
「はいっ!」
五「呪霊の被害に遭ったのは初めて?」
「そうですね…直接的なのは今回が初めてです」
確かに、思い返してみたら、今までは視えるだけだった。
今回は追いかけられた訳だし、直接的な被害だ。
伊「本当にお怪我はありませんか?」
「はい!大丈夫です!」
伊「そうですか…。なら良かったです」
五「あ、もしもし?」
え、なんか後部座席の方、電話かけ始めたけど…。
五条さんはなんていうか、自由な方だなぁ…。
五「A」
「あ、はい!」
渡されたのは五条さんのスマホ。
画面には「恵」と表示されている。
恵「もしもし」
「あ、もしもし…」
恵「朝会った、伏黒です」
「…あぁ、あの。こんにちは」
五「Aって、恵の式神は視えたの?」
「式神?」
恵「視えてましたよ」
五「そう」
恵「え、なんですか。この電話」
五「別に?」
恵「…俺、今任務中なんですけど」
五「そんな怒んないでよ〜」
恵くん、私も思ってます。
式神?か何かの確認だけの連絡だったのかな…。
伊「伏黒くんの式神も視れたとなると…」
五「まぁ、そういう事になるね」
「そういうこと?」
五「A。君はこれから、もっと呪霊に襲われるかもしれない」
「え」
五「その為に、いくつか対処法を考えよう」
「はい…」
五「とりあえず、伊地知。高専に向かって」
伊「えぇ!?」
五「A、親御さんに連絡できる?」
「あ…えーと。両親は…他界してて。一人暮らしなんです」
五「なら問題ないね。帰りは送るよ。伊地知」
伊「はい…」
「え、どこにいくんですか?高専って?」
五「僕の職場だよ」
「…はい?」
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作者名:.~. | 作成日時:2024年1月31日 20時