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このよく分からない暗い路地。
抜け出そうと思って、歩いてみても、大通りに出ない。
「何で…」
焦りが出てきて、段々とイライラも募ってくる。
しかも、次第に霧が濃くなるような現象が起きた。
”命を奪おうとしてくる呪霊もいるから”
めぐみくんの声が頭に響いた。
まさか…これも呪霊の仕業だっていうの…??
「誰…か…」
あ、そうだ。スマホ!
スクールバッグの中をガサゴソと探して、スマホを見つける。
「え、圏外…?」
位置情報も分からないし、電話もかけれない。
どうしよう…。
パニックになって、頭がぼーっとしてしまう。
手足がガタガタと震えてくる。
その時だった。
ドシーン。ドシーン。
体の中に響いてくる地響きのような音。
なにかすごい大きなものが歩いてくるような…。
「逃げなきゃ…」
本能的にそう思った。
私は音がする方向と反対方向に向かって走り出した。
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作者名:.~. | 作成日時:2024年1月31日 20時