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ー視える子ー ページ2
黒くて禍々しいもの。
視たくなくても視えてしまうもの。
それは時に気持ち悪く、時に恐怖心を煽ってくる。
私は”それ”に生まれてからずっと悩まされて生きてきた。
.
高校3年生になって、電車通学も体に染み付いた。
お気に入りの席。1週間ごとにかわる小説。
今週の本は、最近買った「恋は死ぬまで」という本。
名前からして重そうな内容なのかなって思ったんだけど
結ばれてはいけない2人の恋愛で、どこか切なく、美しい話。
後100ページぐらい。今週のうちに読み終わるな。
ページをめくるごとに、小説の世界に入っていく感覚が私は好きだ。
学校の最寄りまであと二駅。
キキィーと音を立てて電車が止まる。
扉が開いた瞬間。
「ッ!?」
目の前が真っ黒になった。
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作者名:.~. | 作成日時:2024年1月31日 20時