二人暮し Rico side ページ36
樹くんのお家に寄る前に自分の家に帰った玄関のドアに強制退居のお知らせと書かれた貼り紙が貼ってあった。
樹「荷物取ってくる？」
うーん、樹くんのお家に行けば一通りの物はある。多分、しばらくは困らないくらいの洋服もあるし靴もある。
莉恋「うん、ちょっとだけ持ってきてもいい？」と言えば
樹「俺も行く。、」といった。
2人で中へ入った。
〈リビング〉
樹「莉恋の家、めっちゃ久々かも。」
莉恋「そうだよね、ねぇ樹くん、この強制退居のお知らせってさ、電話して理由話せばチャラにならないかな？」
樹「なるんじゃね？明日あたり、かけたら？それか俺がかけてあげようか？」
莉恋「え、いいよ悪いよ」
樹「もっと頼って。俺、莉恋に頼れんのまじで嬉しいんだから。」
莉恋「でも…」
樹「それにさ、利き手が骨折じゃ、電話しづらいべ？だから、俺が仕事の合間にかけるね」
莉恋「ありがと。樹くん、今日泊まってく？」
樹「そうする」私の家にも樹くんの一式置いてあります。
莉恋「じゃあ、お風呂沸かしてくるね、」そう言ってリビングから離れて、お風呂のスイッチを入れ、私はそのまま入りました！
リビングへ戻ると、樹くんがソファーで横になってうたた寝していた
莉恋「じゅりくん〜こんなとこで寝たら風邪ひくよ？寝るならベッド行って〜」と言えば、
樹「ん〜」〈グイッ〉と引っ張っられた。その反動で私は横になっている樹くんの上に馬乗りになる形になった
樹「ん、何やってんの大胆…」と目をバチッと開けるもやし
莉恋「樹くんが引っ張ったから、こうなったの！」と言えば
樹「まぁじ？俺、全然、引っ張った記憶ない。多分、完全に爆睡してた」
莉恋「樹くんってもやしのくせに力強いよね！」
樹「もやしって余計だから。これでも一応、男なんで、男の力舐めてると、後で痛い目に遭うよ？莉恋ちゃんっ♪」
あ〜終わった、樹くんが莉恋ちゃんっ♪とちゃん付け、語尾に♪がついてくる時は大抵、何かを企んでいる時。そして、顔もニヤけてる。
〈田中樹 何か企んでいる時の三大行動〉
その一 莉恋ちゃん呼び
その二 語尾に♪がつく
その三 顔がにやけている。
これが揃ったら、田中いや、もやしは何かを企んでいる時です。
莉恋「何、莉恋ちゃんなんて普段、呼ばないのに。」
樹「いいじゃんたまには。ねぇ、莉恋ちゃんっ♪」
莉恋「なに〜」
樹「これから俺といいことしよ？」
莉恋「しない！いいから、お風呂入って来い！」と私は樹くんの頭をチョップした。
樹「いてっ！」
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作者名：み | 作成日時：2022年5月28日 7時
