黒き演奏者 (ページ3)

今日:2 hit、昨日:1 hit、合計:1,512 hit

２話ページ3

ひみ「えいっ！やーっ!とりゃーっ!」

ひみちゃんの攻撃を避けながら軽い攻撃を放つ

聖也「大振り過ぎ、俺が能力使ったらすぐに終わっちゃうよ?」
ひみ「まだまだ本気出してないもん!」
『だろうね、じゃあこれでどう?』
ひみ「もうなのっ!?」
聖也「『サウンドマスター』」

試合が開始されてから出た音を集結させ、アイテムへと具現化する。今回は…

聖也「これで良いかな」
ひみ「筆?」
聖也「ああ、過去の美術部の先輩が使ってた能力でね…『カラールーラー』」

パリンッ!パリンッ!

ひみ「えっ!?」

『カラールーラー』は背景の色を弾丸として放つ能力。今回は黒を支配下ひみちゃんの影と髪の色からクリスタルを破壊した、俺が愛用してる能力の１つだ

聖也「ほら、残り１つだよ?」
ひみ「むー!『ラブリーイ…ブチッ！え?」
聖也「ん?」

上から不可解な音が聞こえてきたから振り向いて見ると……シャンデリアが落下してる!?しかも真下はひみちゃん!?まさかひみちゃんの影から放った弾丸がシャンデリアに当たったのか!?

「『サウンドマスター』!『ヒーロータイム』!」

二宮シグレ先輩の能力は十分理解してる!頼むから間に合ってくれ!!

ガシャアアァァァンッ!!!

聖也「はぁはぁ…ギリギリセーフ……」
ひみ「え…?聖也君?」
聖也「シグレ先輩の能力がなかったら危なかった…大丈夫……だよね?」
ひみ「う、うん…」

もう戦うのは止めよ…今回は俺が原因だし……

聖也「……俺はこの勝負を棄権する、終了してくれ」
放送部「えっ?あ、はい!?聖也選手の棄権により勝者は書道部代表ひみ選手!」
ひみ「…何で棄権したの?ひみはまだ戦えるのに!」
聖也「俺が原因でこうなってしまったからだ、能力がシャンデリアに当たってなかったらこうはならなかったからな…本当にごめん」
ひみ「だ、大丈夫だよっ!ケガもしてないし…」
聖也「いや、何かお詫びとしてあげたいんだ」
ひみ「じゃあご飯と御菓子作ってくれるなら…」
聖也「わかった、食事は今夜で良いか?」
ひみ「良いの!?」
聖也「俺の手料理で良いなら…」
ひみ「やったー!聖也君の料理プロ級だからひみ凄い嬉しい!」
聖也「それじゃあ６時に俺の部屋で」
ひみ「うん!」

これで良いんなら安いものだ、もしケガでもしてたら退学しようと思ってたし…友人と言う関係が崩れないだけでも良かった……

聖也「じゃあ部長、帰ります」
吹部長「お、おう…」

さて、少し寝よ…