14話 ページ17
霧月「……何よこれ…流雨さんと同じくらい美味しいじゃない!?」
流雨「…さすがですね」
良かった、どうやら味はOKだった様子。今回は少し難しかったけど満足のいく出来に仕上げれたから良しだ
聖也「2人の口に合って良かった、料理は毎日作ってるけどデザートを作ったのは久々で難易度も高かったからどうかなって思ってたんだ」
霧月「…」
流雨「今度、レシピを教えて頂いてもよろしいでしょうか?」
聖也「ええ、大丈夫です。じゃあ紅茶もどうぞ」
流雨「はい……!?」
霧月「これって、私が何時も飲んでる味……まさか」
聖也「味は覚えてた。だけど流雨さんが淹れた紅茶を再現するのが難しくてな…何とか仕上げれた。流雨さん、どうですか?」
流雨「……手順は如何して?」
聖也「茶葉はダーシリンを使用して水は軟水、水を沸騰させた後に茶葉を容器に入れて水を勢いよくジャンピング(対流)させ、空気を含ませながら味と香りを引き立たせました」
流雨「…お見事です」
やった、成功だ。これで何時でもこの味が飲める様になる
流雨「…味覚と嗅覚が鋭いのですね?それに聴覚も…」
聖也「最初は料理人になろうとも考えたけどやっぱり俺には音楽が一番ですから」
霧月「…聖也は良いわね、未来がちゃんと描けてて」
聖也「描いてねーよ」
霧月「ふふっ♪そういう事にしておきましょう」
聖也「そうしてくれ」
音楽家になりたいとは考えていても俺は1人で生きていくには稼がないといけないし…まだまだ先の話だ
聖也「なぁ?この後だがどうする?」
霧月「えっと…お出掛けでもしない?外に出るのも久しぶりだから少しでも体を動かしたいのよ」
聖也「わかった。じゃあ準備が出来たら言ってくれ、それまで待ってる」
霧月「ええ」
霧月と出掛けるのは1年ぶりだな…あの事件があってから…
流雨「おめでとうございます、お嬢様」
霧月「…聖也とデデデデート…なんて……ね、ねぇ!どうすれば良いのかな!?」
流雨「まずはプランを考えては如何でしょう?聖也様の趣味に合った場所やご自身が行きたい場所をリードして貰う等すれば良いかと」
霧月「そ、そうね!よし!頑張るわよー!!」
流雨「お嬢様、その意気です!」
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作者名:CROWCLOW | 作成日時:2017年4月19日 21時