１３話 ページ16
次の日
聖也「……早く来過ぎた…」
流雨「聖也様、予定とは１時間以上も早いですが…」
聖也「すみません新里さん、目覚ましよりも先に起きちゃったもので…朝食ってまだ作ってる最中ですか?」
流雨「いえ、これから作ろうかと思いまして」
なら丁度良いかもな
聖也「俺、作りましょうか?普段から料理作ってますし」
流雨「助かります、では調理室の方へとお進み下さい」
聖也「はい。あ、霧月って普段どんな朝食なんですか?」
流雨「色々ですね。普段から何でも食べますし…昨日はフレンチトーストでした」
聖也「へぇ、じゃあケーキでも?」
流雨「大丈夫です」
聖也「わかりました、じゃあ霧月は時間通りに起こして下さいね?俺が早く来たからって早めに起きる必要はないので」
流雨「…かしこまりました」
さて、何を作ろうか…
流雨「お嬢様、流雨です」
霧月「……入りなさい」
流雨「はい。おはようございます、お嬢様」
霧月「…何で聖也が来てるの?」
流雨「予定よりも先に起きてしまったとの事です。どうなさいました?」
霧月「…何でもないわ…早く着替えて食事にしましょう」
流雨「はい」
聖也「……よし、完成っと」
流雨「聖也様、お嬢様がもうすぐ降りていらっしゃいますので」
聖也「わかりました、じゃあこれを頼みます。それと飲み物はこれでお願いします」
流雨「かしこまりました」
ナイスタイミングだな、朝食としてケーキを丁度作り終えたばかりだし
霧月「…おはよう聖也」
聖也「おはよう霧月」
霧月「そう早く来なくても良いのに…」
聖也「予定より早く起きたからな、仕方がないし」
流雨「朝食の準備が整いました」
聖也「だってさ、食べようぜ」
霧月「ええ、そうね」
食事室へと入ってテーブルへ座るが…相変わらず広いな、さすが帰宅部だ
流雨「お待たせ致しました、イチゴとハニーのタルト、それとこちらの紅茶をお飲み下さい」
霧月「へぇ…まさか聖也がこれを?」
聖也「まあな、一応だが紅茶もな。霧月と新里さんの感想が聞きたい」
流雨「私の分まで…わざわざありがとうございます」
聖也「いえ、俺の趣味みたいなものです」
霧月「…音楽と料理が趣味だなんて聖也くらいだと思うわ」
流雨「確かにそうですね」
聖也「ハハ、よく言われます。では…」
全『いただきます』
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作者名：ＣＲＯＷＣＬＯＷ | 作成日時：2017年4月19日 21時
