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side of ナミ
誰？誰なの？
わかんないよ。顔が見えないの。
そんなに優しく私の名前を呼ばないで。
顔にかかるモヤがだんだんと薄れてきて
見えたのは…
金髪？
場面が変わる。
どこかの戦場にいる。
みんなも。
戦っている。
私の横を駆け抜けていった金髪。
サンジだ。
待ってサンジ。
一人じゃ相手が多すぎるよ。
私も、自分の敵で精一杯。
弾を補充する余裕もなかなかない。
サンジの苦戦している姿。
そんなサンジに背後から襲いかかる敵を撃ち殺そうとした。
が、奇しくも弾切れ。
なんで！？なんで今！？
お願い、間に合って。
私の足は勝手に動き出す。
「サンジ！！」
Aがガバッと勢いよく起き上がる。
そして切羽詰まったように続ける。
「ねえ、サンジは！？生きてる！？死んでないよね！！？」
Aの唸っている声で起きた私とロビンが
心配になって起きた途端にこれだ。
しかもこれは今日始まったことではない。
ここ最近ずっとこれ。
しかし、奇妙なことに
朝、目覚めたAにはその記憶がないのだ。
夢を見たことも
それにより取り乱したことも
何一つ覚えていない。
ロビンもきっと感づいたはず。
Aは、"あの瞬間"を何度も何度も夢の中でループしている。
殺されそうなサンジくんを助ける瞬間を。
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作者名：ぎんまる | 作成日時：2017年9月11日 23時
