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昔、Aは浮気された。
浮気が発覚した時、いつもみたいに何故好きになってくれなかったのかって感情をぶつけられて。
あの人は愛してくれるって。
貴方は自分を幸せにはしてくれないって、そう最後に言われたらしい。
これから先にも彼女に纒わり付く呪いの言葉だと思った。
js「Aは裏切られたんだよ、もっと怒る権利がある。Aがその子に恋愛感情も抱けなかったとしてもだ。恋人や夫婦関係は一種の契約だよ。それを勝手に破られたんだ。
軽い言葉で誤魔化さないで、悲しいなら悲しいって言わなきゃ」
『…悲しいし怒ってもいる。けど、私はあの子が私と付き合うせいで苦しい方が悲しい。あの子の私への恋心って言うのかな…？すっごくキラキラしてたの。それを歪めて壊したのは私でしょ。
…ちょっとくらい苦しい思いしなきゃでしょ、私』
あの時、ヘラりとこちらを向き笑った笑顔の痛々しさが忘れられない。
人への恋心にとっても残酷な人。
でも君、嫌な奴じゃないんだもん。
同じくらい傷ついてるんだもん、君。それが尚タチ悪いんだよね。
こんなにも人を思って居るのに。
それが恋じゃないなんてだけで、どうしてこんなにも悲しい思いをしないといけないんだろう、自尊心を蔑ろにされないといけないんだろうってずっと悔しかった。
『ジスにもジョンハンにも楽しいことだけ話したいの。こんな気持ち理解しなくていいよ。ていうかアイドルは理解しちゃだめ』
それを見ているだけの自分が悔しかった。
誰かどうかAのこの優しさを理解出来るパートナーが現れないかと、ずっと願っていた。
これ以上Aに苦しんで欲しくなくて、僕とジョンハンで彼女を恋愛から遠ざけた。
そうしたらある日突然、君が彼女と付き合い始めたんだもの！
js「ジュナ。Aを軽蔑した？」
jn「…ううん。軽蔑なんてしないよ。驚いてはいるけど、それでこれまでの気持ちが上書きされることは、ない。
…むしろちょっと嬉しくなった、は変かな？」
js「え？」
jn「Aさんも、自分の事が分からない人なんだね。なんでこの気持ちになるのかとか、こうならないんだろうとか…自分の気持ちが分からないってすごく不安になるから。
…同じ気持ちとか、似ている所が見つけられて嬉しいよ」
js「…うん、そっか。ジュニはそれを共感してくれるんだね。中々弱みを見せない子だから、Aの不安をジュニが半分分け合ってくれるといいな」
jn「……会いたいなあ」
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なっつ(プロフ) - 素敵な作品に出会えて一気に読んでしまいました…！これからも楽しみにしています。 (10月2日 1時) (
レス) id: 1d12df4e5b (このIDを非表示/違反報告)
ムーンワーカー - 次の更新も待ってます！もう、めちゃくちゃ大好きです！ (2023年3月5日 20時) (レス) id: 8899fe7fbc (このIDを非表示/違反報告)
ゆび - 一生大好きです……更新ありがとうございます………ずっとずっと楽しみに待ってました……ありがとうございます………幸せになれ……！！ (2023年1月3日 1時) (レス) id: b9570136cf (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：菫 | 作成日時：2023年1月2日 1時
