・ ページ38
良いなあ、この雰囲気。
気兼ねない友人？立場も男女間もない感じ。
僕達のグループ内の家族間とも違う、縛りのない付き合い。
僕にもようやく韓国の厳しい年功序列に慣れては来たけれどこっちの緩い関係性が合ってる。
相手を尊重しない事とフランクな態度である事は全く別物だ。
僕も仲間に入れてもらえたら。
いや、そうなるためにここに呼ばれたのだろうから。
今思えば不満や自分の気持ちを溜め込みやすかった、周りに気の置ける友人が近くに居なかった僕に友好関係を作らせようとジョンハンはAを呼んだのだろうな、と理解している。
同じ立場であるアイドルの友人と、それを守る立場のスタッフの友人を作らせることで僕の逃げ場を作っていたのかも。
本当に言葉足らずな子だよね、ジョンハンって。
js「Aさん、カカオ交換しようか。グループを作ろうね」
『あ、はい』
jh「おい待て、俺はお前の知らないし教えて貰ってない」
『いや返信しないと面倒くさそうで…深夜にメッセ送られて付き合うの嫌過ぎるし』
jh「お前が日々支えている看板になるアイドルが疲れた待ち時間暇つぶしに困ってるんだぞ。スタッフなら助けてくれるよな？」
『寝ろ』
js「2人とも、肉焦げるから早く皿寄越して」
これから楽しい密会になりそう。
こうして僕はホン・ジスとしてAと友人になったのだ。
『まあ、もう君らデビューしちゃう訳だし。ご飯会はこれで最後かなあ。ジスさんには申し訳ないけども』
js「えっ」
なろうと、したんだけど。
jh「……は？」
友人になろうとした瞬間にジョンハニと彼女の大喧嘩に巻き込まれる始末になる訳だが、結果的にこれが僕達の仲を深める事になる。
そうしてしばらくして、彼女はハニの予告通り恋人と別れまた人の好意を受け入れ、僕は彼女が放っておけなくなり小言を言うようになるのだった。
js「A、前写真で見せてくれた恋人とは続いてる？向こうからの猛アタックだったららしいじゃん」
『あ、あ〜……別れた。この前いきなりブチギレられてなんか知らない間に向こうに新しい彼女出来てた。
ほら、新しい彼女さんちょっと私と似てるよね。この系統の顔が好きなのかなあ』
js「かなあ、じゃなくてさあ…。
……A。そこに座って。座りなさい」
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 844人がお気に入り
お気に入り作者に追加
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
なっつ(プロフ) - 素敵な作品に出会えて一気に読んでしまいました…！これからも楽しみにしています。 (10月2日 1時) (
レス) id: 1d12df4e5b (このIDを非表示/違反報告)
ムーンワーカー - 次の更新も待ってます！もう、めちゃくちゃ大好きです！ (2023年3月5日 20時) (レス) id: 8899fe7fbc (このIDを非表示/違反報告)
ゆび - 一生大好きです……更新ありがとうございます………ずっとずっと楽しみに待ってました……ありがとうございます………幸せになれ……！！ (2023年1月3日 1時) (レス) id: b9570136cf (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：菫 | 作成日時：2023年1月2日 1時
