1歩進んで半歩戻る僕ら 3

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俺は全員が大事。

ジュンもAも、ミョンホも。

2人の関係に関わる全員が幸せであって欲しい。


mh「ヒョンは2人を応援してるんじゃないの？僕を使って別れさせたいの？認めてほしかったの？」



もし潔癖な考えを持つ弟達が彼女の存在に苦しめるなら、彼女が彼らの考え方に否定されてしまうのなら。


jh「んん〜…難しいね。どっちにも幸せになってほしいし応援したいけど、どっちかが傷つくならもう片方に怒って二度と近寄るなって言わなきゃ。ヒョンはそういう立ち位置に居るから」



俺は2人の関係を壊さなければならない。

お互いのために。


この弟のために、そして誰も欠けて欲しくない俺のために。



mh「そっか。…ごめんね、そんな役目をヒョンに押し付けて」

jh「なあに言ってるのさ、エイサ。俺のエゴだよ、全部」




清い彼らは清い存在を、関係を良しとする。

愛は美しくて綺麗で、自分の形を表すもの。

まだ『それ』が分からなくてぐちゃぐちゃな形のままの奴も居るという事を知っているだろうか。



あいつは自分をよく空っぽな人間だと言う。

恋愛感情が分からないイコール人を思いやれないって訳じゃないのに。



俺は彼女を気に入っている。すごく。


いつも涼しい顔してんのに面の下では戸惑いや不安が渦巻いている。なのにそれにやられるほどヤワじゃないタフさを兼ねて持つ。



俺はそんなあいつを人間らしくて好ましいと思っているけれど、お前達はどうかな。

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