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どうしよう。
多分あれは、口説かれている。
jn(恋人が居るからって、断ってくれた。そっか、僕の知らないところでもAさんは僕を待ってて、ちゃんと思ってくれてるんだ)
胸が温かくなったのも束の間、直ぐに現状を察知してスっと頭が冷たくなった。
jn(あの人、知らない人だ…。じゃあ外部の人？
きっと僕達の仕事の打ち合わせで来てたんだろうなあ、今ここで僕が出ていったら……)
どう思われて、どう世間に広まるかわからない。
『…すみません、次の予定が入っていますので。そちらもお忙しいでしょう、他の社員の方と帰られるのでは』
「うーん、じゃあパクさんの連絡先を聞いたら帰ろうかな？パクさんも知っておいて損はないと思うけど？今のお仕事もこれからのお仕事のことも相談出来るじゃない？」
『……仕事用の連絡先は先程渡したかと思いますが』
jn(た、助けに行かなきゃ。Aさん困ってる。ヒョン達は居ない。僕が行かなきゃ。
…でも、僕が行ったら。行ったら……)
「にしても恋人が居るんだね、パクさん。
ふうん、恋人ねえ…。風の噂で聞いたんだけどさあ、」
jn「！」
もう既に僕との関係を知ってる？どこから？
それを使って僕達やAさんを脅す？
「パクさんって男取っかえ引っ変えしてたんでしょ？人を好きにならないなんて言って。色んな人と遊んでただけでしょ」
jn「！」
話は、思いがけない方向に向かった。
『…だから自分でも良いでしょって？仮にそれが本当だとしてそんな軽い女に遊ばれていいんですか？』
「あは、ご飯行くくらいなら遊んだうちに入らないでしょ？それとももう自分は真面目ちゃんに変わりましたって？しかも女の子の恋人も居たんだってね？ほんとに誰でも良いんじゃん」
jn(誰、でも)
例えばあの時僕が告白する勇気が出なくて先に誰かが彼女に思いを告げていたら。
今頃Aさんは違う誰かの彼女で、僕はそれをまた遠くから眺めるだけだったんだろうか。
jn(…いやだ。それって、すっごく嫌だ)
『…お引き取り下さい。下にタクシーを呼びましたので』
「ねえ、なんで君みたいな子がスタッフしてるの？こんな綺麗な人アイドル事務所がほっとかないでしょ。じっくり聞きたいなあ、君の話」
男の人がAさんに手を伸ばし髪に触れようとしたのが分かった。
jn「！だめ、」
さわらないで、とらないで。その人は僕の、
「お取り込み中すみません、パク事務員に用があるのでもういいですか？」
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なっつ(プロフ) - 素敵な作品に出会えて一気に読んでしまいました…！これからも楽しみにしています。 (10月2日 1時) (
レス) id: 1d12df4e5b (このIDを非表示/違反報告)
ムーンワーカー - 次の更新も待ってます！もう、めちゃくちゃ大好きです！ (2023年3月5日 20時) (レス) id: 8899fe7fbc (このIDを非表示/違反報告)
ゆび - 一生大好きです……更新ありがとうございます………ずっとずっと楽しみに待ってました……ありがとうございます………幸せになれ……！！ (2023年1月3日 1時) (レス) id: b9570136cf (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：菫 | 作成日時：2023年1月2日 1時
