5 ページ5
まだ冬の寒さが少し残るこの頃。手のひらを擦り合わせながら、お店の周りは明るいな 〜なんて呑気に思っていると
ほんの数分で銀髪の綺麗な彼は戻ってきた。
北 「すまんな、待たせてしもうた。」
○○ 「大丈夫です！わざわざすみません。」
彼は、ほな行こか、家どっちや？と私から聞き歩き出す。
なんだか少し緊張するな。なんせ、初めて会った人だもんなあ。
○○ 「‥‥‥おばあちゃん、優しくて可愛らしい人でしたね。楽しかったなあ。」
北 「ほんまか？ばあちゃんも喜んどったわあ、普段はつまらん男の俺としか話さんからな。女子トークっちゅうやつか？」
ははっと短く彼は笑った。
彼と会ってからほんのわずかしかたっていないが、なんだか不思議な人だとおもった。時間の流れがまるでゆっくりに感じるのだ。落ち着いたトーンで話しているからかもしれない。初めて会ったのに居心地の良い、穏やかな雰囲気、そんなような人。最初の緊張は、もうどこかへ飛んでいった。
○○ 「あの…高校同じですよね？お名前聞いても、いいですか？」
北 「せやな。春から2年の北信介や。よろしゅうな。」
きた しんすけ、名前を心の中で何度も復唱する。
綺麗な名前。春から2年てことは、私と同学年か、なんで知らなかったんだろう。
○○ 「私は…」
と言いかけると
北 「 A○○さんやろ？知ってるで。1年の時から知っとったよ。あと‥」
北さんはさらに私に近づき、顔を覗き込み目を合わせながらこう言う。
北 「今日の朝廊下で、目、合うたよな？」
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 198人がお気に入り
お気に入り作者に追加
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
凛(プロフ) - @佐野。さん» ＠佐野様≫≫なんとありがたきお言葉‥！タイトル通り、つい微睡んでしまうほどに柔らかい空気感の生活を目指していたので、とても嬉しいです。引き続き、ほわほわな二人を見守っていただけたらと思います☻ (1月16日 23時) (
レス) id: fcbe7543f9 (このIDを非表示/違反報告)
@佐野。 - こんなにほわほわ平和な物語かけるなんて、主様もきっと優しいんやろなぁ。まだかまだかとわくわくしながら続きを待ってます笑これからも応援してます！ (1月16日 22時) (レス) @page22 id: 866cf34fae (このIDを非表示/違反報告)
凛(プロフ) - あまねさん» あまね様 ≫≫コメントありがとうございます。(初ｺﾒ嬉しいです☻)とろけるような、ほわほわ笑顔想像しちゃってください。これからより一層、少しずつ距離を縮めていく二人の様子をぜひ見守ってください! (1月16日 12時) (レス) id: fcbe7543f9 (このIDを非表示/違反報告)
あまね(プロフ) - 夢主のホワホワ笑顔想像したら可愛すぎてダメでしたありがとう御座います (1月14日 10時) (レス) @page21 id: 2b125e9969 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：凛 | 作成日時：2024年1月3日 14時
