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JM side
JM「何それ奇跡じゃん←」
『ね、びっくりしちゃった。』
オルゴールのことをAに聞いた。
そんなことってあるんだね。
漫画みたい。
JM「で?テヒョンにはスノードームあげて、
僕には写真立て?」
『それにさ、今から撮る写真入れるの。』
JM「Aってロマンチストだよね(笑)。」
『え?(笑)』
Aが漕ぐブランコが、ギイギイ音を立てる。
無理もないか。
僕らが小学生の時からある公園だし、その時から遊具も変わってない。
メンテナンスはしてるっぽいけど、古さはどうしても誤魔化せない。
『テヒョン遅いね。何やってるんだろう。』
JM「言い出しっぺのクセに遅刻かよ。」
少し息抜きに遊ぼう、と僕らをこの公園に呼び出した本人はまだ来ていない。
『きっとおばさんに捕まったんだよ(笑)。
"受験生のクセに遊ぶなー!"って。』
JM「A、ビンゴ(笑)。」
たった今グループラインに送られたメッセージには、"鬼ババに捕まった。ちょっと遅れる"と (笑)。
『これで写真撮ろうって言ったのテヒョンなのに(笑)。』
と、首もとに巻いたマフラーをつつくA。
クリスマスにジンさんたちがくれた、三人でお揃いのマフラーだ。
Aはワインレッド、僕は黄色、テヒョンは青色。
それぞれのイニシャルが刺繍してあるから、多分特注品。
ほら、あの人たち金持ちだから←
JM「それはそうと、テヒョンの誕生日プレゼント
どうするの?」
『……考え中。』
年末ギリギリにある、テヒョンの誕生日。
僕らは毎年、あのオシャレさんに何をあげるか悩む。
特にAは、恋を自覚してから初めての誕生日なのだ。
さぞ悩んでいることだろう。
JM「A、頭にリボン巻く気はない?←」
『"私がプレゼントです"って?なんの冗談よ←
ジミンじゃないんだからそんなことできない!』
JM「それどういう意味?←」
僕、ジンさんの誕生日に一回やったんだ。
きっとジンさんだったから笑ってくれたんだろうけど←
JM「A、これだけは言わせて。」
後悔だけは、しないでほしい。
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作者名:mayumayu | 作成日時:2020年8月28日 23時