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そして、クリスマスイブ。

ユンギさんは残りの仕事をちょっと片付けてくる、とかで朝からいない。






 V「ユンギさん、何がいいかな……」


 『わかんないよー。』






だからこうしてユンギさんが帰って来るまでの間に、プレゼントを選びに来たのだ。






 『男の人って何あげたら喜んでくれるの?』


 V「うーん……俺にとってユンギさんって、掴めない
  人だからなー。」






ユンギさんの誕生日やクリスマスなんかは、いつもテヒョンとジミンにプレゼント選びを手伝ってもらっているんだけど……

今日はジミンの都合が合わなかった。


悲しい←






 V「予算はどれくらい?」


 『特に決めてないけど……』






私が使うお金は、ユンギさんから貰う毎月のお小遣いから出ている。

バイトしようと思ったこともあったけど、ユンギさんに止められた。

"金なんて気にしないで学生のうちは遊べ"って(笑)。






 V「ユンギさんって言ったらやっぱり楽器かな。」


 『でも弾けるのはピアノだよ?
  ピアノはもう家にあるし、そもそも買えないし。』






なんて楽器屋さんから目線をずらすと、ある雑貨屋にあるオルゴールが目に入った。






 V「……A?」


 『テヒョン、オルゴールなんてどうかな?』






その雑貨屋に入り、オルゴールを物色。






 V「わー、すごいいっぱいある。」







私はある曲を探していた。


ユンギさんに引き取られた当初、眠れなかった夜に彼が子守唄代わりに弾いてくれた曲だ。

題名は知らない。






 V「オルゴールなんて、良いセンスだね。」


 『本当?ありがとう(笑)。』






テヒョンと店内を歩きながら、たまたま手に取ったオルゴール。

試しに再生してみると、懐かしいあの曲で……






 『……テヒョン、あった、』


 V「わっ、やったねA!」






さっそく買って、綺麗にラッピングしてもらった。






 V「ねぇ、この後の時間、少しだけ俺にちょうだい?」


 『うん、いいよ。』






買ったものを大事に抱え、テヒョンの後を付いて行った。






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作者名:mayumayu | 作成日時:2020年8月28日 23時

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