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SG side
ついこの間、子どもたちは冬休みに入った。
まぁ高3の冬休みなんて、あってないようなもんだろうが。
RM「クリスマスですね。」
JN「そうだね。イルミネーションが綺麗だよ。」
やっと寒い作業室での仕事を終え、クリスマス近いというのに男4人で寂しく帰路に付いている。
JH「今年はユンギヒョン、どうするんですか?」
SG「考え中。」
毎年悩む、Aへのクリスマスプレゼント。
年頃の女の子が欲しがるものなんて、わかるわけがなくて……
JN「難しいね。僕も男兄弟だから生憎女の子の
好きそうなものはわからないし……」
RM「妹がいる俺でもわかりませんよ。」
SG「お前のヌナは?」
JH「ウチのヌナは化粧品とか好きだから、あげると
喜んでくれますけど……」
化粧品はこの間の誕生日にホソクたちからもらってたしな……
RM「ユンギヒョンのお兄さんは?」
SG「ああヒョンの?もう届いた。」
影のA溺愛者である、俺のヒョン。
昨日ウチにヒョンからA宛のプレゼントが届いたらしく、Aから写真が送られてきていた。
JN「早くない?クリスマスまであと3日くらいあるよ。」
SG「"あわてんぼうのサンタクロース"らしいです。」
プレゼントに添えられたクリスマスカードには、そう書いてあった。
RM「気になる中身は?」
SG「温かそうなセーターだったよ。」
真っ白のケーブルニット。
JN「洋服かぁ……お兄さんが洋服あげたなら、ユンギは
洋服以外のものあげた方がいいね。」
SG「ですよね。」
吐き出したため息は、白い息となって消えた。
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作者名:mayumayu | 作成日時:2020年8月28日 23時