GOAL (ページ37)

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そして……

一週間一緒にいてくれたユンギが、今日韓国に帰国する。

　SG「見送りなんて良かったのに。
　今日から撮影に復帰するんだろ？」

　『……ギリギリまで一緒にいたいの。わかってよ。』

だってちょっと寂しいもん。

　SG「……この別れ際に可愛いこと言ってんじゃねぇよ。」

ぐしゃぐしゃ、と頭を掻く。

　SG「本当、身体にだけは気を付けてくれ。
　すげー心配。お前すぐ無理するから。」

　『わかった、大丈夫。』

韓国行きの飛行機の搭乗を促すアナウンスが流れる。

　SG「はぁ……そろそろ行かないと。」

　『うん……』

行かないと、とか言いながら一向に立ち上がる気配のないユンギ。

　SG「A、」

　『わっ、』

軽く腕を引かれ、ぽすんと彼の腕の中に収まる。

　SG「愛してる。」

　『……私も、愛してる。』

いつもは言葉少ないユンギが耳元で言った"愛してる"という言葉が沁みて、無性に泣きたくなった。

　SG「帰ってきたら、お前の好きなもん作って
　待っててやるよ。」

　『ふふ、なんかユンギの方が奥さんみたいだね(笑)。』

　SG「主夫も悪くねぇな(笑)。」

　『バーカ、アーミーちゃんたちが泣くよ(笑)。』

どっこらしょ、と重い腰を上げる。

　『お祖父ちゃんみたい←』

　SG「どうせ俺はじいさんだよ←」

　『……じゃ、またね。』

ここでタイムリミットか……

　SG「ん、韓国で待ってるから。」

　『うん……』

泣きそうになるから、遠ざかる彼の背中を見ていられなかった。

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