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翌日退院した私は、ユンギと手を繋いでアメリカの町並みを歩いていた。
SG「もう身体は大丈夫なのか？」
『うん、全然大丈夫。』
退院したとしても、一週間の休みを言い渡されている私は仕事ができない。
だったら、とユンギを誘って町に出てみたのだ。
……少し、気持ちを整理したかった…
SG「なんか初めてだな、こうやって二人で外歩くの。」
『たまには良いでしょ？』
SG「ああ、すごく良い。」
気になった雑貨屋さんに入ってみたり、良い匂いに誘われてカフェに入ってみたり……
恋人時代にはできなかった、いわゆるデート。
SG「こっちは歩きやすいな。
ファンが追いかけてこない。」
『ふふ、バレてはいそうだけどね(笑)。』
小さく手を振ってみると、嬉しそうに振り返してくれるアメリカのファン。
でもそれだけで近寄っては来ないし、むしろすれ違い様に「デート楽しんで」なんて言葉をかけてくれたりする。
しかも、私が撮影中に倒れたことはこの国でも報道されたはずなのに、腫れ物扱いしない。
それがすごく、ありがたい。
『ふぅ……』
SG「疲れたか？休む？」
『ん、大丈夫。』
SG「……ここで待ってろ。」
ベンチに座ってユンギを待っていると、水のペットボトルを持って戻ってきた。
SG「飲め。」
『あ、ありがとう。』
久しぶりに外を歩いたせいで、少し疲れたみたい。
SG「病み上がりだから……今日一日くらいは
安静にしといた方が良かったかも。」
『ユンギ、』
SG「ん？」
『……帰りたい。』
ユンギは一瞬きょとんとしたけど、すぐ笑顔を作った。
SG「ああ、帰ろう。ホテルどこ？」
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作者名：mayumayu | 作成日時：2019年12月9日 1時
