検索窓
今日:10 hit、昨日:3 hit、合計:12,257 hit

28 ページ29

SG side






"あの子、妊娠してたの"

"でも無理しすぎたみたいでその……流産、してて"






 SG「A!」






彩さんの連絡を受けて、急いで飛行機に飛び乗った。






 AY「ああユンギくん、来たのね。
  A、私ちょっと席外すわ。
  二人でちゃんと話して。」






彩さんは俺の肩を軽く叩き、病室を出ていった。






 SG「A、」


 『ごめんなさい……』


 SG「ごめんなさい……?」






一体なにがごめんなさい?






 『ユンギっ、ずっと子ども欲しがってたのに……
  っ、私……子ども、殺しちゃったっ』


 SG「A!」


 『ううっ、ユンギ、』






たまらなくなって、小さい身体を力いっぱい抱きしめる。






 SG「Aは何も悪くない。俺が悪かったんだ。」






俺がAを繋ぎ止めておきたいがためにした軽率な行動が、結果的に彼女を傷つけた。






 SG「大丈夫……大丈夫だよ。」






静かに泣き続けるAの背中を、優しく擦る。






 『今思えば、確かに妊娠の兆候はあったのっ……
  でも私っ、いつものかと思って、』






身体が他人より弱いAは、しょっちゅう貧血や目眩でダウンしていた。






 SG「A、」


 『ううっ、ごめんなさいっ……ごめんなさい、』






この出来事は、俺たちの中で消えない傷として残った。






.

29→←27



目次へ作品を作る
他の作品を探す

この小説をお気に入り追加 (しおり) 登録すれば後で更新された順に見れます
33人がお気に入り
設定タグ:BTS , SUGA
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告

作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ

作者名:mayumayu | 作成日時:2019年12月9日 1時

パスワード: (注) 他の人が作った物への荒らし行為は犯罪です。
発覚した場合、即刻通報します。