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目が覚めると、そこは病院だった。






 AY「あ、起きた?」


 『彩さん、私……』






何があったんだろう。






 『あ、撮影っ』


 AY「落ち着きなさい。撮影は一週間お休み。
  異論は認めないわ。」






ガバッと起き上がった私の肩を押して、またゆっくりベッドに倒す。






 『彩さん、私なんで倒れたの?過労?寝不足?
  栄養失調?』






働きづめだったし?

寝る時間もほとんどなかったし?

食欲もなかったし?


ありえないことではないよね。






 AY「そのことなんだけどね……」


 『うん、』






見たことないくらい、悲しい顔をした彩さん。






 『なに、どうしたの?』


 AY「あなたは何も悪くないわ。
  きっと、仕方のないことだったの。」


 『だからなに?』


 AY「心して聞きなさい。」






なにさ、重病じゃあるまいし。






 『なんでそんなに躊躇ってるの?
  病気だったわけじゃないでしょ?』


 AY「ええ、病気ではなかったわ。」


 『えー、じゃあなんだったの?(笑)』





こんなハッキリしない彩さん、初めて。

だから少し不安だけど……






 AY「実はね……」






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作者名:mayumayu | 作成日時:2019年12月9日 1時

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