GOAL (ページ16)

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ドライヤーし終わってリビングに戻ると、ぞくりと嫌な予感がした←

　『ゆ、ユンギ……？』

あぁ、DVD片付けるの忘れてた……

それどころか、存在さえ忘れてた……

　SG「A、俺聞いてないんだけど。」

場面はちょうどベッドシーン(？)に差し掛かったところ。

本格的にヤバいやつだ、あれは。

　SG「黙ってたのか？ん？」

　『ユンギに、怒られると思って……』

確かにこの仕事の話が来た時戸惑ったし、断ろうとも思った。

でも……

　『挑戦、してみたかったの。
　成功すれば演技の幅が広がるから。』

いつまでも、純粋な役ばかりやっていられない。

　SG「Aが仕事に一生懸命なのはわかる。
　俺だって仕事好きだし、成長したいと思う。
　でも……」

ユンギは、私を優しく抱き寄せて言った。

　SG「黙ってるのだけはやめてほしい。
　そりゃやきもちは妬くと思うけど、仕事だって
　ちゃんと理解するから。」

　『ユンギ、ごめんなさい……』

　SG「いや、良いんだ。俺もごめん。
　大人気なかった。それで……」

　『っ！』

勢いよくソファに押し倒される。

うわ、ヤバい展開だ←

　SG「どこ触られた？」

いつもは可愛いその笑顔が、今は恐ろしい←

　『いや、あの……』

　SG「じゃああの俳優さんと同じように抱いてやる。」

テレビ画面には、私を抱く(フリしてる)セクシーな俳優さん。

　SG「覚悟しろ。あんなやつ、忘れさせてやるから。」

静かに嫉妬するユンギの表情に、さっきとは別の意味でぞくりとした。

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