WARNING！ 1 (ページ6)

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KA side

なぜだろう……

毎度毎度、彼女には驚かされる。

　『ジョンイン……？どうしたの？』

派手過ぎず、地味過ぎない。

そんな絶妙なドレスを身に纏ったAは、どこからどう見ても綺麗だ。

毎回見ている姿のはずなのに、そのたびに綺麗すぎて驚く。

　『……もしかして似合わなかった？』

　KA「ま、まさか。似合ってるよ。」

　『良かった……』

そのドレスもメイクも、ドンピシャ。

……まぁこれも俺のタイプについて根掘り葉掘り聞いてきたテミンの仕業だろうけど。

　KA「じゃあ行くか。」

腕を組んで、会場のホテルに入る。

　母「あらミリョンさん、久しぶりね！」

　『お義母様、お久しぶりです！』

ミリョンとは、Aが潜入捜査の時にいつも使う偽名だそうだ。

彼女がそう名乗るたびに、胸が痛くなるのは気のせいじゃない。

Aにとってこれは仕事なんだ、と再認識させられるから。

　母「ジョンインとは最近どう？
　寂しい思いさせられてない？
　我が息子ながら仕事人間だから……」

　『いえ、そんな(笑)。彼は優しいですよ？』

　母「本当、ミリョンさんはよく出来た人ね。
　ウチの息子にはもったいないくらいだわ！」

　KA「ちょっと母さん！←」

Aを本当の婚約者として紹介できる日は来るのだろうか……

ミリョンではなくAとして紹介できる日は？

一生来ない気がする……

　『ジョンイン、お義父様にも挨拶に行かないと……』

　KA「っ、ああそうだったな。
　じゃあ母さん、また後で。」

情けない顔を見られないように、素早く母さんに背を向けた。

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