WARNING！ 1 (ページ47)

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ベッキョン、と呼ばれた彼と二人……

どことなく、気まずい空気が流れている。

　BH「……とりあえずこれに着替えろ。」

先に行動を起こしたのは彼の方。

クローゼットをあさり、露出度の高い服を私に向かって投げる。

　『……いや、』

　BH「はぁ……往生際が悪いやつだな。諦めろ。
　ここに来たからにはもう逃げられない。
　潔く男どもに身体を差し出すんだな。」

　『絶対いや……』

　BH「ちっ、」

私のすべてはジョンインのもの。

他の誰かに差し出すものなんてない。

　『お願いベッキョンさん、ここから出して。』

　BH「駄目に決まってるだろうが。」

　『私、娘じゃないから。』

　BH「は？」

　『だから、あの人の娘じゃないって。』

血は繋がっているけど、戸籍上は違うこと。

その父親は、SJ組の組長であること。

事実をすべて、ベッキョンさんに話した。

　BH「SJ組？！……巨大勢力じゃねーか…」

　
　『あー、そうなの？』

生憎、そっち方面のことはあまり知らない。

アッパたちが私には教えてくれないから。

　BH「知らないのかよ！
　この辺のチンピラはSJ組に憧れてるやつ
　多いんだぜ？
　暴力団と名の付く組織なのに、曲がったことが
　大嫌い。
　裏で悪事を働く輩を制圧する正義の組織だって。」

さっきの怖い表情からは想像も出来ないほどのキラキラした笑顔でSJ組を語るベッキョンさん。

この人も、憧れていたのだろうか。

……ていうかアッパたち、そんなことやってたのかよ←

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