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KA side
何が起こったか、理解できなかった。
目が覚めたら病院のベッドにいた。
KA「先輩……何が…」
SH「まだ詳しいことは調査中。
ただひとつ確かなことは、Aちゃんが
連れ去られたってことだけ。」
ああ、守れなかった……
そばにいたのに……
SH「君の危機は、Aちゃんが教えてくれたよ。
これが落ちてたんだ、君のそばに。」
そう言って差し出された、見覚えのあるスマホ。
SH「Aちゃん、僕に電話かけてくれたんだ。
"ジョンインを助けて"って。
そのスマホの発信場所を特定して君を
見つけたんだ。」
KA「……守られたんですね、俺…」
情けない。
彼女を守るためにいた俺が、逆に彼女に守られるなんて……
JH「おい！！」
いきなり病室に入ってきたジョンヒョンさんに、胸ぐらを掴まれる。
JH「お前……守るって言ったよな…」
ON「ジョンヒョン！落ち着いて！
ジョンインくん怪我人だから！」
KA「殴って、ください……」
JH「はぁ？」
いっそ殴られた方が、気が楽だ。
JH「……殴らねぇよ…」
KA「っ、どうしてっ」
JH「お前には早く怪我治してA探すの
手伝ってもらう。」
ゆっくりと下ろされたジョンヒョンさんの腕は、震えていた。
それが怒りか悔しさか……
俺にはわからなかった。
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作者名：mayumayu | 作成日時：2017年9月26日 11時
