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『ジョンインのバカ。映画ほとんど観てない！』
KA「ノリノリだったくせに(笑)。」
暗くなった道を、二人で手を繋いで歩く。
それだけで込み上げてくる幸せ。
私、本当にジョンインのこと好きなんだ……
KA「早くどこか二人きりになれる場所に行きたい。
お前を抱きたい。」
立ち止まってジョンインを見れば、綺麗な目と視線が交わる。
『バカ、直球なんだから……』
KA「ごめん、でも好きなんだ。
どうしようもないくらい……」
「早く行こう」と歩き出したその時、急に鈍い音が聞こえて彼が地面に倒れた。
『ジョンイン？！』
頭から血が流れていて、ただ事じゃないことがわかる。
『ジョンインしっかりして！！』
一生懸命彼を抱き起こす。
SJ(ｿｼﾞｭﾝ)「久しぶりだな、A……」
『あ、……おとう、さん…』
血のついた金属バットを持った、かつての父……
『あなたが……ジョンインを殴ったの？』
SJ「ああ、」
そうだった……
この人は、人を殺すことも厭わない人だった……
SJ「お前には一緒に来てもらう。」
腕を掴まれて、無理矢理引っ張られる。
『いやっ、離して！ジョンイン！！』
そうだ、ジョンインをどうにか助けなきゃ。
あのままじゃ死んでしまう。
とっさに携帯でジュンミョンさんの番号をタップして、ジョンインのそばに投げる。
SH「Aちゃん、どうかした？」
『ジュンミョンさん！ジョンインを助けて！』
投げた携帯に向かって、一生懸命叫ぶ。
どうか届いて……
SH「何があったの？！ねぇ！」
最後のジュンミョンさんの叫びは、私には届かなかった。
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作者名：mayumayu | 作成日時：2017年9月26日 11時
