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KA side
KA「先輩、仮釈放はいつなんですか？」
翌日出勤するとすぐ、俺はジュンミョン先輩に尋ねた。
SH「それが、一刻も早くって言われたらしくて……
昨日僕らが退勤した頃にはもう釈放されてた
みたい……」
KA「！」
なんてことだ……
仮釈放が決まってからそれが実行されるまでの期間が短すぎる。
KA「そんな……」
SH「ジョンイン、Aちゃん大丈夫？」
そんなの俺が聞きたい。
KA「ジョンヒョンさんには話しました。
なるべくそばにいてくれるそうです。」
SH「……Aちゃん本人には？」
KA「言えるわけ、ないじゃないですか……」
Aは何も知らずに、幸せに生きてほしい。
綺麗なものだけを見て。
行きたいところに行って。
恐怖に縛られずに生きてほしい。
SH「お前の気持ちもわかるよ。
わかるけど、そういうわけにもいかないだろう？」
KA「……わかりました、近い内にちゃんと言います…」
SH「その方が良いね。」
A、俺が絶対に守るから……
KA「そういえばヤツの釈放に金を出したのって……」
SH「さっき記録をこっそり見てきた。
金を出したのはキムジギョン。
指定暴力団の組長だ。
Aちゃんの血縁の父親……いや、父親と呼ぶ
のは止めよう、パクソジュンが所属している組だ。」
また……また彼女は暴力団に巻き込まれるのか…
SH「その組、最近怪しい動きがあるからマル暴が
調べてるらしい。……ますます危ないな…」
この日は暑くなかったはずなのに、嫌な汗が止まらなかった。
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作者名：mayumayu | 作成日時：2017年9月26日 11時
