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「今日はジョンインくんに送ってもらえ」だなんてテミンの首根っこ掴むジョンに言われ、二人で事務所を出た。
同じマンションに住んでいるんだから、テミンと一緒に帰っても問題ないのに……
『なんかごめんね、送ってもらっちゃって。』
KA「いや、大丈夫。最初からそのつもりだったし。」
『え？』
KA「……なんでもない…」
……変なジョンイン…
KA「それより、二日酔いは大丈夫だったか？」
『うん、少し寝たら良くなった。』
KA「そうか……」
二人で並んで歩いているのに、私たちの間には不自然な距離がある。
恋人じゃない異性の距離って、こんなもんなのかな……
少し俯きながら歩いていると、すぐそばを自転車が通った。
『っ、』
KA「っ、あぶな……」
ぐっと腕を引かれて、あっという間にジョンインの腕の中。
KA「ったく、自転車は歩道じゃなくて車道走れよ……
大丈夫か？怪我はない？」
少し身体を離したジョンインが、私の顔を覗き込んでそう聞く。
全然大丈夫じゃないよー。
色んな意味で心臓バクバクだよー。
『だ、大丈夫！ほら、私タフだから！』
KA「そういう問題じゃないだろ……」
モゾモゾ動くけど、なかなかジョンインは離してくれない。
むしろもっと強く抱きしめられた。
KA「もう少しだけ……このまま…」
温かいジョンインの腕の中。
耳に響く少し鼻にかかった声が心地よくて、抵抗を諦めた。
そんな私たちを、後ろから不穏な影が見つめていたとも知らずに……
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作者名：mayumayu | 作成日時：2017年9月26日 11時
