彼女は違う ページ3
DO side
彼女は専ら「チャニョル女バージョンだ」と騒がれていた。
だからてっきり、うるさいのかと思ってたけど←
今話してみると、どうやらそうでもないみたいだ。
『ギョンスは何年生？』
DO「(呼び捨てかよ←)僕は３年生。」
『え、お兄ちゃんと同じ？
じゃあギョンスオッパなの？』
DO「良いよ、呼び捨てで。
僕早生まれだから年齢変わらないし。」
後から聞いた話、Aは僕のことを年下だと思ったらしい。
そんなことだろうと思った←
『……ここ、座る？』
と、自分の隣をぽんぽん叩く。
DO「うん、行こうかな。」
僕が隣に座った途端、僕らを包む沈黙。
彼女がチャニョルだったら、間違いなくマシンガントークが始まっていることだろう。
Aはチャニョルの妹っぽくない。
もちろん良い意味で。
『あ、今イメージと違うって思ったでしょ？』
DO「え、」
『あはは、嘘つけないんだね(笑)。』
DO「ごめん……」
『良いよ、別に。』
みんなに囲まれて笑う彼女と今の彼女……
どっちが本当の姿なんだろう。
『お兄ちゃん、うるさいでしょ？』
DO「うん。」
『即答だね(笑)。』
クスクス笑う彼女は、やっぱりチャニョルの面影がある。
『私はさ、お兄ちゃんとは違うんだ。
騒がしいの嫌いだし、一人で静かに過ごしたい。
でも……』
DO「でも？」
『みんなのイメージはそうじゃない。
パクチャニョルの妹だから、同じように明るくて
同じように愛想良くなきゃ。』
みんなのイメージを崩さないために、本当の自分を封印したんだ、と彼女は言う。
『でも疲れちゃって……そういう時に、ここに来てる。』
DO「へぇ、奇遇だね。僕も騒がしいの嫌いで。
ここに逃げて来たんだ。」
『……ウチのお兄ちゃんがごめんね←』
DO「君が悪いわけじゃないよ←」
同じような性格の僕と彼女が仲良くなるのに時間はかからなかった。
それが恋に発展するのもね。
付き合い始めたのはこの数ヶ月後。
僕らの出会いは、まぁこんな感じ。
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作者名：mayumayu | 作成日時：2017年5月5日 1時
