プロローグ ページ1
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私とギョンスの関係は、恋人。
“こう見えても”恋人。
『ギョンス、リモコン取って。』
DO(ｷﾞｮﾝｽ)「ん。」
同じ部屋にいて、同じソファに座っていてもやることは別々。
こんなこと、日常茶飯事だ。
私はテレビを観て、隣でギョンスは読書。
もちろん会話はない。
しても、必要最低限。
でも……
彼と私の手は、さりげなく繋がれている。
『お茶、淹れてこようか？』
DO「大丈夫、大人しく観てなよ。」
握られた手に力が入る。
私たちはよく冷めてるって言われるけど、そうじゃない。
態度に出ないだけ。
感情表現が、下手くそなだけ。
『私が飲みたいの。』
DO「……早くね。」
そう言って渋々手を離す。
まったく……
あんなこと言いながらも目線は本に固定されてるんだから、たまったもんじゃない。
『はい、ギョンス紅茶で良かった？』
DO「ん、ありがとう。」
さっきと同じ場所に座って、ギョンスの狭めの肩に頭を乗っけてみる。
無反応なのは想定内。
だって私がギョンスに同じことされても、特に反応しなかったと思うから。
……テレビつまんないし、このまま寝ちゃおうかな。
DO「今寝たら夜寝られなくなるよ？」
『うーん……そうかもね…』
DO「もしそうなったら僕と一緒に運動する？
ベッドで。
疲れれば眠くなるかもよ？」
『ふっ、バーカ(笑)。』
DO「(笑)。」
こんな私たちが出会ったのは高校生の時、学校の屋上だった。
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作者名：mayumayu | 作成日時：2017年5月5日 1時
