作戦会議タイム ページ16
とすっ、とあの軽い音の主はにっこりと笑って
否、笑顔を顔の部分の布に張り付けていた。
「あーっ！」
ディアルがいきなり声を上げ、
ライベルグ以外がびくっとした。
「あの甘いものくれたひとだぁ！
あの時はありがとー」
巨大なクマのぬいぐるみは図体に合わない
高い声で興奮したように腕を振った。
腕の部分の緑の花柄の布がちらちらと見える。
「まぁ、そんなことは置いといて」
黒く濡れたように光る目が下を向いた。
「一人ずつじゃ寂しいだろうから
一気にかかってきていいよぉ？」
それとも一思いに逝かせてあげようかぁ？
少年のような声で発されるとは思えない
凶悪な言葉が紡がれる。
「…シュルーフはここで待機。
ティールさんをよろしく」
アルデンクの言葉に最初は目を見開いたものの
こくりと頷いた。
「…シャギルは…」
「俺は？」
アルデンクは少し考え込むとやがて決心したように
顔を上げた。
「出せる？SD-MR2」
「ひっさしぶりに聞いたなぁそれ。
おう、出せるぞ」
「よし、じゃあ《絶対なる勝利の剣》
エクスカリバーを出さずに、
いつもの大剣で足元を崩して。
都市文字はできるだけ使わずに」
「了解！」
「で、ライベルグは」
「俺は支援系都市文字を使いつつ
防御に徹する。ミョルニルは無し。
シュルーフに気を配れ。
合ってるか？」
アルデンクの言葉を遮り、言葉を連ねるライベルグ。
「合ってるよ。流石だね」
苦笑しながら答えて、アルデンクは弓を取り出した。
「お？お前弓なんか持ってたか？」
「いや、錬金術でこの間作ったんだ」
薄い水色の不思議な金属は緩やかな曲線を描いていて
細かいツタの彫刻が施されていた。
「僕あんまり弓はできないんだ」
「じゃあダメじゃねぇか！なんで作ったんだよ！」
「そりゃあ…」
アルデンクはどこか上の空で呟いた。
「男の僕が女の子よりも弱い武器持ってちゃ
格好がつかないでしょ」
一息ついて弓を構えた。
シュルーフはティールの回復に専念していて
聞こえていないようだ。
「おい」
「どうかしたかい？」
シャギルは目の前の巨大な足に剣を向けている。
目線はそのままにぶっきらぼうに言った。
「見直した」
そう言うと勢いよく地面を踏み切って飛び出した。
「おらあああああああああっ！」
太い足首を大剣で切り刻む。
綿が出てくるのも構わず切り続けているシャギルを見て
アルデンクも負けじと光の矢を勢いよく放った。
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The - 面白いです (2015年12月26日 23時) (
レス) id: 6bb41c1304 (このIDを非表示/違反報告)
シャイン＆ダーク - ディアルチョロいな (2015年10月9日 23時) (レス) id: 5b2ad4fb97 (このIDを非表示/違反報告)
コバルト(プロフ) - ありかどうございますー！これからも個性的なキャラを出していきますのでよろしくです！ (2015年10月7日 8時) (レス) id: 0b47d786fb (このIDを非表示/違反報告)
ちーくん - この作品大好きです！ キャラ&が面白いー笑笑 これからもファンです応援してます！ (2015年9月27日 19時) (レス) id: db2d6b81b2 (このIDを非表示/違反報告)
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