小麦粉が振ってきた【白布賢二郎】

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スマホの通知音。





「お。」


「？太一くんどうしたの？」


「佐々原、やっぱ退学だってよ。」


「いえーい。」


「無表情だな。」





俺の活躍素晴らしい。


だってスマホのニュースアプリみると、佐々原会社の娘がいじめとかなんとかって。

さいこー。ピースサインを心の中で掲げる。



太一の方のアプリにもそれが来たらしく、記事が上の方に表示されていた。





「あれ？これってあの人の…？」


「そうじゃね？お前のことじゃん？多分。」


「あーらら。別にどうでもよかったけどラッキー。」


「割と黒いのな。七瀬。」


「だって学校行けないんだもーん。」


「そーですかー。」


「そーでーすー！！」





あのことは言わないでおこう。

七瀬はSNS、LI○Eくらいしかしてないし。

あー。でもな…。





「もしかしたら、お前取材とかくるんじゃね？」


「え？テレビ？やった。」


「あれわりとめんどいけど。」


「そーそー。しつこいから。」


「えええ？2人は取材受けたことあるの？？」


「バレーでインタビューとかあるからさ。ほら、うち強豪じゃん？」


「あ、そっか。すごいよねー。」





今度、見に行っちゃおっと。


そう言われて純粋に、明日からもっと頑張ろうと思った。





別に見栄なんて張ってない。









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