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Aside
『はあ』
教室で大きなため息をつけば、
「どないしたん」
と声をかけてきたのは私の好きな人、
侑だった
『あつむ、、』
「なんや」
なんやって、
話すの久しぶりだから、
さっきちょっとだけ話したけど
「なんか、元気ないよな、A」
『いや、そんなことはないやろ』
「なんか角名と付き合うてから元気ないやん」
と、返される
「なんかされとる？」
と本気で心配してくるような目で聞いてきて、
あーほんと、罪だ
『なんもされとらんし、なんなら、』
なんなら、侑のせいだ
全然話しかけてくれなかったから
「なんなら？」
『なんなら…、角名くんには感謝しとるし』
「ほーん」
と納得いってないような返事をされた
「なあ、」
『ん？』
「今日の昼飯、ちょっと一緒に食わへん？」
『え、』
いや、昼休みを一緒に過ごすことは何度かあった
告白から逃げるため、とか
バレーがうまくいかない、とか
治と喧嘩したから聞いて欲しい、とか
そんな理由があったけど、
『なんで』
「なんでって、なんでもや！」
角名くんと付き合ってるのに、いいのかな、
いいよね、利用していいって、言ってたし。
『いいけど』
「ほんま！？あ、角名には内緒な？」
『それはこちらとしてもありがたい』
なんとなく、角名くんには言えないから秘密にしたかった
決まりが悪い、っていう表現が正しいのだろうか
「ほな、昼休み」
『うん』
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作者名：まるこ | 作成日時：2021年3月5日 1時
