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角名side
俺は、Aと付き合っている
Aのことが好き、
けど、Aは侑が好き、
そんなことは知っていて、
俺はAと付き合った
付き合った、というか、
強引に、付き合わせたというか、
「利用しても良いから付き合ってほしい」と伝えれば、
優しいAは「利用なんかできない」と答えた
じゃあ、本気で好きになってくれればいいのに。
なんて、心では思いつつも
「どうすれば付き合ってくれるの？」
なんて聞く俺は恋愛にうぶな中学生のようだった
それか、ストーカーのようだった
それだけ必死だった
「侑と付き合わせてくれるなら付き合う」と答えたAに、「なにそれ結局利用じゃん」と笑った
それでもよかった
利用されるのでもよかった
この付き合っている期間に、
Aのことを振り向かせれば何も問題なかったから
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作者名：まるこ | 作成日時：2021年3月5日 1時
