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『多分、タイムスリップしてきた』
「本当は？」
『本当のこと話せって言うから話してんだろ』
「青いタヌキじゃあるまいし」
『あれ猫な、耳ねぇだけだよ』
「まあいいや、タイムスリップしてきたのね。で？」
絶対納得してないアホに付き合っていては
概要を話すだけで1年が終わってしまう。
『隣のアパートの言ったヤツ、俺の叔父なんだけど』
「うん」
『アイツ人殺しなんだよ』
「……今既に？」
『いやまだ。今が何年の何月何日かわかんねぇから後どのくらいとかいえねぇけど』
目の前に差し出された
アホのスマホのカレンダーを見て驚愕した。
8年も遡ってる。
適当に言ったはずの18歳もあっていたし、
アイツが人殺すまで後1年半。
「じゃあ翔太本当は26.7くらいなの？」
『まあ』
同年代は皆昇給だの結婚だのしてんのに
俺何やってんだか
タイムスリップした挙句20歳にバカにされて
人殺しって何したのと聞かれて全身に鳥肌が立った。
話そうとするといつも声が震える、
何年経っても変わらない
『…飲酒運転、高校生1人殺して5人怪我』
「まあまあな大事故」
『挙句に自分もそれで死んだ』
「…その人をタイムスリップして見つけちゃったわけ？」
『そ』
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chirua(プロフ) - ！さん» ご感想頂きありがとうございます、とても嬉しく光栄です。今後ともどうぞよろしくお願いします (11月3日 16時) (
レス) id: 9ab6ec17b9 (このIDを非表示/違反報告)
！(プロフ) - 久しぶりにこのサイトでとても引きこまれる作品を読みました。彼が少しでも幸せだなと思える日が来ることを願っています。次回も楽しみにしております。 (11月2日 23時) (レス) id: 50e233f32f (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：chirua | 作成日時：2023年10月10日 17時
