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目の前が暗転したあと、


途端にけたたましいクラクションの音が聞こえてきて


目を開けると目の前をトラックが走り抜けて行った。





どうやら俺の事を上手く避けたようで、


減速しつつも俺を轢いてないとわかると


そのまま走り去って行った。





違和感を覚えて周りを見渡すと見慣れた通勤路で、


頭を混乱させていると歩行者の青信号を知らせる


カッコーという音が聞こえてきて、


俺の周りを避けて他の歩行者が歩いていく。





みんなスマホを見ていたり人と話していたりして、


誰一人として俺の事など見ていなかった。





何とか歩を進めながら


カバンからスマホを取りだしてみると


1か月前に俺がタイムスリップしたはずの日付で、


1か月ところか1秒も時間が進んでいなかった。







『おはようございます、』

「おはようございます」







やっとの事で着いた職場はいつも通りのまばらな返事と


いつもと変わらない労働があって、


混乱したまま何とか仕事に取り組んだ。





確かに俺はふっかの部屋に帰る道中で


白猫を追って飛び出した。つまり過去で轢かれた……?




もしかして







『轢かれてタイムスリップしたのを轢かれて現代に戻されて、現代で轢かれた事実は無かったことになった……?』







……どういうこと?





あまりにも俺が休憩時間に悶々としているものだから、


いつもと違う様子を心配してくれたリーダーが


早退したらと促してくれた。

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chirua(プロフ) - !さん» ご感想頂きありがとうございます、とても嬉しく光栄です。今後ともどうぞよろしくお願いします (11月3日 16時) (レス) id: 9ab6ec17b9 (このIDを非表示/違反報告)
(プロフ) - 久しぶりにこのサイトでとても引きこまれる作品を読みました。彼が少しでも幸せだなと思える日が来ることを願っています。次回も楽しみにしております。 (11月2日 23時) (レス) id: 50e233f32f (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:chirua | 作成日時:2023年10月10日 17時

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