もし、それが消えた世界なら

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『今居候させてもらってるんですけど、その友人から神主さんの事を』

「宮舘と言います」

『宮舘さんの事を聞いて』







相談しに来たし解決法教えて貰えないかなと思ってたけど、


無駄に姿勢が良くて話入ってこないし、


ずっとこっちみてるから


俺がどこみたらいいかわかんないし。




何より神主なのに


ブーツを履いていたことが引っかかりすぎててなんか








「言いふらさないと思うのでお伝えしますが、私魂はどうにか出来ても生身の人間を時空越えて操作は流石に出来かねます……青いタヌキじゃあるまいし」

『……ネコ型ロボットですけどね』

「四次元ポケットでもあればいいんですけどね、引き出し開けたら異空間。的な」

『的な……まあ、あったらいいですけど、ないんで……』

「引き出しの異空間できるまでいるのも楽しそうですね」

『…ふざけてます？』

「いいえ…………んふっ」

『笑いましたよね今』

「……」








いやわっかんねぇなんだこいつ…………




真顔だから真面目に話してるんだと思ったけど、


笑った感じ絶対ふざけてるし、


かと言って強くツッコめるほどの雰囲気でもないし俺一体








「ただ、幸せを望まないのなら戻れないかと」







脳天撃ち抜かれたような気分だった







『え』

「ほら昨日、不幸にならないようにって言ってたじゃないですか」

『あれは事実で……』

「個人の事情に首突っ込むほど暇じゃないのでこれ以上言いませんが、何事も願うことですよ」







最後に、自分自身の事じゃなくてもと付け加えて。

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